くらし情報『ライオン、分岐鎖脂肪酸が歯周病を予防する成分の吸収を促進すると確認』

2014年10月29日 11:43

ライオン、分岐鎖脂肪酸が歯周病を予防する成分の吸収を促進すると確認

ライオン、分岐鎖脂肪酸が歯周病を予防する成分の吸収を促進すると確認
ライオンは10月27日、分岐鎖脂肪酸が抗炎症成分の吸収を促進することを確認したと発表した。

同研究成果は同社のオーラルケア研究所によるもので、2014年9月に開かれた「第56回歯科基礎医学会学術大会・総会」で発表された。

歯周病予防を訴求した歯磨剤には、歯周組織の腫れや出血を防ぐために抗炎症成分が配合されており、その成分の効果を十分に発揮させるためには歯周組織へ吸収させることが重要となる。抗炎症成分の多くは親水性を示すため、疎水性の角化層をもつ歯周組織との親和性が低く、吸収されにくいのが課題だった。

同社は今回、抗炎症成分「トラネキサム酸」を配合したモデル製剤に、各種脂肪酸を一定量配合した歯磨剤を作成し、口腔粘膜モデルを用いて抗炎症成分の膜透過量を測定した。その結果、分岐鎖脂肪酸「イソステアリン酸」が抗炎症成分の吸収促進作用を示すことを発見した。さらに詳しく調べたところ、「イソステアリン酸」は口腔粘膜のリン脂質二重膜を流動化し、外から成分を吸収しやすい環境にする効果を持つことがわかったという。

同社は「今回の研究で得られた成果を応用することで、他の抗炎症成分の吸収促進の可能性、抗炎症成分の歯周組織への吸収性向上を実現する製品開発を進めていく」とコメントしている。

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