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堅調な拡大を続ける英国経済 ~英ポンドは対円で上昇の見通し~

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堅調な拡大を続ける英国経済 ~英ポンドは対円で上昇の見通し~
24日に発表された、英国の7-9月期のGDP成長率速報値は前年同期比+3.0%と、前期の伸びを0.2ポイント下回ったものの、地政学的リスクの高まりやユーロ圏景気の軟調を考えると、かなり堅調な伸びとなりました。

景気拡大は裾野の幅広いものとなっており、中でも主な牽引役となっているのは、産業構成比の約8割を占め、前年同期比+3.3%を記録したサービス部門です。そして、同部門の成長を支えているのが、堅調を続ける個人消費です。世界的な金融危機以降、貯蓄率を大きく引き上げていた家計が、景気への自信の高まりなどを受けて蓄えを支出に回すようになっていることや、財務の健全化に目途をつけた銀行が、個人への貸出に前向きになっていることなどが、住宅価格の上昇に伴なう資産効果や雇用環境の改善、物価の落ち着きなどと共に、個人消費を後押しする要因になっているとみられます。

足元では、住宅市況や製造業の景況感の軟化を示唆するデータも見られ、景気は今後、やや鈍化すると予想されます。ただし、伸び悩みを続けてきた賃金が、雇用環境の改善を背景に上昇ペースを速める可能性もあり、内需は引き続き堅調が見込まれます。また、外需については、ユーロ安やECB(欧州中央銀行)による積極的な金融緩和政策などを背景に、ユーロ圏の景気が徐々に持ち直し、プラスに寄与すると見込まれます。なお、IMF(国際通貨基金)のGDP成長率予想(※)は、2014年:前年比+3.2%、15年:+2.7%となっています。


(※主要国・地域の2014、15年予想=米国:+2.2%、+3.1%、ユーロ圏:+0.8%、+1.3%、日本:+0.9%、+0.8%)

景気の堅調が続いていることに加え、金融当局が利上げを視野に入れているという点で、英国は米国と似た状況にあります。利上げのタイミングは今後の内外情勢などに左右されるものの、英国と日本とでは金融政策の方向性が異なることや、景気の勢いに差があることなどから、対円での英ポンドの上昇が見込まれます。

(※上記は過去のものであり、将来を約束するものではありません。)

(2014年10月29日 日興アセットマネジメント作成)

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