「ZenWatch」と「ZenFone 5」が11月に日本に上陸 - ASUS新製品発表会
既報の通り、ASUSTek Computerは28日、SIMロックフリーの5型スマートフォン「ZenFone 5」と、スマートウォッチ「ZenWatch」を日本国内向けに販売することを発表した。これに合わせて都内で製品発表会を開催。同社の会長であるジョニー・シー氏が製品説明を行った。
○"ワンランク上の贅沢"「ZenFone 5」
シー氏が「誰でも気軽に堪能できる、ワンランク上の贅沢」と表現する「ZenFone 5」は、SIMロックフリーでLTEによる通信に対応したAndroidスマートフォン。最薄部約5.5mmの薄型で、ディスプレイ下部や側面のボタンには、同社製品で採用例が多いスピン加工を行い、質感を高めた。
ディスプレイには、5型のIPS液晶を採用するほか、ASUS TruVividテクノロジーによりより鮮やかな発色を目指したという。表面に指紋や汚れがつきにくいアンチフィンガープリントを施した高耐久ガラス「Corning Gorilla Glass 3」を用いることで、堅牢性を確保する。また、手袋をした状態でのタッチ操作にも対応する。
「ZenFone 5」の特長としてまず挙げられるのが、豊富な機能を搭載したカメラだ。前面に200万画素、背面に800万画素のカメラを搭載する。暗所でもノイズを抑えつつ、明るい写真が撮影できる「ローライトモード」や、被写界深度を強調して単焦点レンズで撮影したような背景のボケを得られるモードといった18種類の撮影モードが利用できる。
中でも「ローライトモード」は、明るさを通常の約4倍、コントラストは約2倍アップさせ、暗闇で見えにくかったものでも鮮明に映し出す。ASUSによれば、Galaxy 4やiPhone 5Sといったハイスペックなスマートフォンに搭載されたカメラと比較しても、「ZenFone 5」の方が暗所での撮影に優れるという。
「ZenFone 5」には、「ZenFone」シリーズなどでも採用する独自UIの「ASUS ZenUI」を搭載する。ロック画面からメールやカメラ、ブラウザといった利用頻度の高いアプリにアクセスできる。このほか、スケジュールをロック画面やホーム画面に表示する「What’s Next」、作業中のタスクを一覧表示する「やることリスト」などの機能が利用できる。
また、利用頻度の高いアプリだけを表示したり、アイコンや文字が大きくなる「簡単モード」も搭載。子どもやお年寄りなど、スマートフォンの操作に不慣れなユーザーでもシンプルに操作できるという。
バッテリ駆動時間は、Wi-Fi接続時で約11時間、モバイル通信時で約6.5時間、連続通話時間が3G通信時で約1230分、連続待受時間は3G通信時が約395時間、LTE通信時が約150時間。
さて、前述の通り、「ZenFone 5」はLTE通信に対応したSIMロックフリー端末だが、日本国内向けモデルの対応周波数は、LTEが2,100(1) / 1,800(3) / 2,600(7) / 900(8) / 800(19)MHz、W-CDMA(HSPA+)が2,100(1) / 1,900(2) / 850(5) / 800(6) / 900(8) / 800(19)MHz、GSM/EDGEが850/900/1,800/1,900MHzとなっている。SIMはmicroSIM。
日本国内では、フジクラ、hi-ho、IIJmio、u-mobile、楽天傘下のフュージョン・コミュニケーションズというMVNO事業者とパートナーを組む。
「ZenFone 5」は、11月8日より発売し、店頭予想価格はストレージ容量16GBのモデルが税別26,800円前後、32GBのモデルが税別29,800円前後。このほか、詳細な仕様は以下を参照してほしい。
■「ZenFone 5」のニュース記事はこちら
ASUS、SIMロックフリースマホ「ZenFone 5」を国内販売 - 32GBで29,800円
●曲面有機ELディスプレイ採用のスマートウォッチ「ASUS ZenWatch」
○曲面有機ELディスプレイ採用のスマートウォッチ「ASUS ZenWatch」
「ASUS ZenWatch」は2014年9月にドイツで開催したIFA 2014で発表されたスマートウォッチで、ディスプレイにゆるやかにカーブした1.63インチの曲面有機EL(AMOLED)を採用。ベルトはイタリア製本革を用いて、従来の腕時計のようなフォルムと装着感を目指したという。一方で操作はタッチパネルのみで、競合他社のスマートウォッチで搭載するような竜頭はない。IP55の防塵・防水機能を備える。
Android 4.3以降を搭載した端末とペアリングし、端末側に届いた着信やメール、SMSの新着メッセージなどを手元で確認できるほか、スマートフォン側のカメラをリモートで操作することも可能。また、本体に電子コンパス、加速度センサ、ジャイロセンサと心拍数センサを搭載する。歩数や心拍数、リラックスレベルを測定し、日時や週次でデータをまとめて表示する健康管理アプリ「Wellness」も利用できる。
このほか、プレゼンテーション時のリモコンとして使える「Presentation Control」、ディスプレイを手で覆うことで、着信音やアラームをミュートできる「覆ってミュート」機能、ZenFone 5とASUS ZenWatchで互いに呼び出し音やバイブレーションで、位置を知らせる「電話を探す」機能などを搭載する。
ASUS ZenWatchは11月下旬より発売し、店頭予想価格は税別29,800円前後。詳細な仕様は以下を参照してほしい。なお、2014年10月28日から2015年1月31日まで、「ZenFone 5」と「ASUS ZenWatch」を同時に購入すると合計金額から5,000円を値引きするキャンペーンも合わせて実施する。
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