国内初の曲面型ウルトラワイドモニター&デジタルシネマ4K対応モニター - LGエレクトロニクス・ジャパン発表会
発表会の冒頭で登壇したLGエレクトロニクス・ジャパン マーケティング統括 常務の李起旭(リ・キウク)氏は「日本市場は規模や消費者の高いニーズなど、求められる技術水準が高く、重要なマーケットと位置付けている」と語る。
また、「日本市場に対しては、2012年にアスペクト比が21:9のウルトラワイドモニターを投入している。用途、ニーズが多様化するなか、それに寄り添うカタチで進化させた」と述べ、「34UC97-S」や「31MU97-B」が、ユーザーの暮らし、仕事、趣味、学習をより良いものへと変える一助になると自信を見せた。
○映像クオリティに加え、ラウンドしたディスプレイ面が特徴的な「34UC97-S」
続いて登壇したLGエレクトロニクス・ジャパン プロダクトマーケティングチームの森氏は、各製品について詳しい説明。
「34UC97-S」の最大の特徴は、緩やかにカーブを描く曲面型のディスプレイだと森氏。
「実際にその場にいるかのような臨場感や没入感を演出」しているとのことだが、発表会の展示で実機を見た限り、その精緻な映像クオリティと包み込むように視界に広がる画面の迫力は確かなものだった。加えて、薄型のベゼルやシャープな印象を醸し出す細身のスタンドなどのデザイン性、高精細な映像には高音質ということでWaves Audio社「MaxxAudio」の採用といったこだわりも。
液晶パネルはIPS方式なので、どの角度から見ても色合いの変化が少なく、自然で鮮やかな発色だ。ディスプレイ面が緩やかに弧を描いているおかげで、作業を行う際に眼のピント調整の負荷も軽減するという。
また、シネスコサイズの映像を全画面で表示した際に、画面全体に表示されるため(上下の黒帯がない)、一層の没入感を演出してくれる。映像ソースがビスタサイズ(16:9)の場合には、空いたスペースにコンテンツ情報やWebサイトを表示し、「映像+α」の楽しみ方が可能とのことだ。
一方、オフィスワークにおいても、「34UC97-S」の3,440×1,440ドットという高解像度は有効と、LGエレクトロニクス・ジャパンの森氏。
付属ソフト「Screen Split」を用いて最大4分割までウィンドウを自動分割表示でき、目的のウィンドウを探すといったちょっとした作業ギャップを低減し、作業効率の向上に寄与する。
また、DTPや映像編集といったクリエイティブ作業でも、高解像度がもたらしてくれる利便性の恩恵は大きい。「34UC97-S」は、Thunderbolt 2インタフェースによってMacとの接続もアピールしている。
○DCI(Digital Cinema Initiatives)規格準拠の31インチ4K「31MU97-B」
「34UC97-S」同様、MaxxAudioによる高品質なサウンドを実現しつつ、デジタルシネマ4Kに対応したモデルが「31MU97-B」だ。通常の4K(3,840×2,160ドット)よりさらに高解像度となるDCI規格に準拠した4,096×2,160ドット解像度に対応しているのが特徴だ。多彩な色域もカバーしており、AdobeRGBは99.5%以上、DCI規格のDCI-P3は97%を達成するほか、医療向けの「DCM(DICOM)」のカラーガンマ値にも対応している。
ユニークな機能は、印刷でよく用いられるAdobeRGBと、Webコンテンツで用いられるsRGBという異なる2つの色域を、同時に描画する「Dual Color Space」機能だ。紙媒体とWeb媒体、双方のクリエイティブを行うユーザーにとってありがたい機能ではないだろうか。また、ハードウェアキャリブレーションに対応しており(キャリブレーターは別売)、常に最適な色調にメンテナンスできるほか、作業効率向上に寄与する「Screen Split」も搭載されている。
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