インテル、Galileo/Edisonの開発環境を紹介 - Edisonハッカソンの表彰式も
○IoT時代に向けた開発ボードGalileo/Edisonとその開発環境
IntelがIoT時代へ向けたx86プロセッサ「Quake」を発表したのは2013年10月。ほぼ同時にArduino互換の開発ボードGalileoが発表され、2013年に開催されたインテル ソフトウェア・カンファレンスでも展示されていた。このGalileoはGPIOの速度が遅い問題もあり、8月にGalileo Gen2として再登場となった。
講演ではGalileoの初代と第2世代製品の違いについても言及されていた。第2世代の主な変更点としてボードサイズがやや大きくなった点に加え、ホストUSBコネクタが通常タイプへ、シリアル通信端子を3.5ΦのオーディオコネクタからFTDIの標準ケーブル互換へといった点、I/Oピンの高速化と電源に関するArduinoとの互換性を向上を挙げていた。
また、IDF 2014で登場したSDカードサイズの超小型PC「Edison」は最終的にSDカードサイズとはならなかったものの、ほとんど変わらぬW35.5×D25×H3.9mmという小型サイズながらWi-Fi/Bluetoothを含み、IO用の小型コネクタを持ったユニークな製品だ。
Edisonは日本でも10月25日から日本でも発売された。Edisonモジュール単体のほか、Arduino UNO互換の拡張ピンを持つ「Edison Kit for Arduino」とモジュールのセット、Edisonの拡張ピンがすべて活用可能な「Edison Breakout Board Kit」とモジュールのセットが販売されている。
○Low/Highレベルのライブラリと3種類の開発環境を用意
次にIoT向けデバイスに対する開発環境とライブラリが豊富に用意されていることが示された。まずライブラリ側だが、Node.js、Python、C++、C言語から簡単にアプリを作成するためのLowレベルライブラリMRAAと、UPMという上位ライブラリも用意されている。プログラムの開発環境に関してはEclipse IDE distributed with Intel IoT Developer KitとArduino IDE(Galileo/Edison専用版)、それにnode.jsを用いて開発するXDK IoT Editionが提供される。EclipseとXDKはPCとケーブルを接続せずにプログラムをアップロード実行が可能となっている。
○Edisonボードハッカソン Finalist発表会と表彰式、第三の拡張ボードの展示も
今回の講演とは別に15日に行われたEdisonボードハッカソンのFinalist発表会と表彰式も行われた。
なお、インテルは11月23~24日に東京ビックサイトで行われるMaker Faire Tokyo 2014にも出展する。