スリムで手ごろな13.3型モバイルノートPC - 富士通「LIFEBOOK WU1/S」
富士通の13.3型モバイルノートPC「LIFEBOOK WU1/S」は、同社の直販サイト「WEB MART」の2014年秋冬モデルとして10月9日に発表された新製品だ。店頭販売モデル「LIFEBOOK UH55/M」をベースとしたスリムなボディが所有欲を刺激する。
最小構成価格は、15%オフの割引クーポンを適用して税込87,026円(11月5日14時まで)。CPUやメモリ、ストレージ、Officeの有無などをカスタマイズして注文できる柔軟性の高さも魅力となっている。
■[製品名] LIFEBOOK WU1/Sテスト機の仕様[CPU] Intel Celeron 2957U (1.40GHz)[メモリ] PC3L-12800 8GB[グラフィックス] Intel HD Graphics (CPU内蔵)[ディスプレイ] 13.3型ワイド液晶 (1,366×768ドット)[ストレージ] 500GB SATA HDD[光学ドライブ] 非搭載[サイズ/重量] W322×D225×H17.5mm/約1.5kg[バッテリ駆動時間] 約7.8時間 (JEITA 2.0)[OS] Windows 8.1 Update 64bit[直販価格] 税込96,206円(割引クーポン適用、11月5日14時まで)
○エッジの利いたスリムボディ
まず目を引くのは、厚さ17.5mmのスリムなボディだ。ベースとなるボディカラーは黒だが、側面とタッチパッドの周囲、スピーカーグリルだけは赤というカラーリングがスリムで鋭角的なデザインを際立たせている。天面とパームレストはヘアライン加工となっており、尖った雰囲気ながら高級感も感じさせてくれる。
液晶ディスプレイは13.3型ワイド。
デスクの上でもモバイルでも見やすいサイズで、表面は光沢のないノングレアとなっている。解像度は1,366×768ドット。最近では、フルHD解像度を超える13.3型ノートPCも増えているだけに、この点だけは、カスタマイズオプションがほしかったところだ。
インタフェース類は、USB 3.0やSDカードスロット、HDMI出力などスリムノートとしては十分な数と種類が確保されている。また、USB 3.0のうち1基は電源オフでもUSBに給電が可能な「電源オフUSB 充電機能」に対応。スマホなどの充電にも活用が可能だ。ワイヤレス機能はBluetooth v4.0、IEEE 802.11a/b/g/nに対応。インテルのワイヤレスディスプレイ規格であるWiDiもサポートしている。
●キーボードの使い勝手やベンチマークの結果は?
○1.5mmストロークのキーボードは剛性も十分
キーボードはキーピッチが約17.8mm、ストロークが約1.5mmとモバイルノートとしては十分な数値といえる。薄型のノートPCではキーストロークが1mm前後の製品もあるだけに、キーを押し込んだ感覚がある程度確保されているのはうれしいところだ。強めに押してもたわむことがなく、剛性はしっかり確保されている印象だ。ただ、使用率の高い[BackSpace]や[Enter]キーのすぐ右側に[Home]や[PgUp]、[PgDn]キーのある配列が気になる人はいるかもしれない。それ以外は、極端に小さなキーなどがなく、入力はしやすかった。
○カスタマイズ可能なパーツをチェックする
直販モデルということで、パーツのカスタマイズが可能な点も魅力となっている。最小構成時のCPUは、HaswellコアのCeleron 2957Uだ。動作クロックは1.40GHzで、Hyper-Threading非対応の2コア/2スレッドとなっているが、Web閲覧や文書作成作業がメインであれば不満を感じることはないだろう。
より汎用性を高めたいなら、1.70GHzで2コア/4スレッドのCore i3-4005Uを選ぶといいだろう。
このほか、メモリは最大8GB、ストレージは500GBのHDD、500GBのハイブリッドHDD、256GBのSSDから選択できる。外付けの光学ドライブやOfficeの有無も選ぶことが可能だ。ちなみに、最大スペックにOfficeを付けると税込169,554円。用途や予算に合わせてパーツを選ぶといいだろう。
○ベンチマークで性能を見る
ここからはベンチマークで性能をチェックしよう。今回のテスト機は、CPUがCeleron 2957U、メモリが8GBという構成だ。総合ベンチマークソフト「PCMark 8」で「Home coneventional」のワークロードを走らせた結果は、HaswellコアのCeleronとしては、平均的な数値といえる。
また、YoutubeでフルHD動画を再生したところ、CPUの使用率は10~60%となった。負荷かがかかると冷却ファンの音が大きくなる点は少々気になったが、フルHD動画を再生しながら、別の作業もできるレベルにあるといえる。
PCMark 8でバッテリ駆動テストも実行した。Windows 8.1の「バランス」設定で実施した結果は約5時間15分。JEITA測定法2.0によるカタログ値は約7.8時間だが、ヘビーな処理内容も含まれるPCMark 8での動作で5時間オーバーは十分に長時間駆動といえる。1日持ち歩いても安心と言っていいだろう。
重量はそれほど軽いとはいえないが、持ち運びやすいスリムなボディ。実用性の高さはもちろん、人に見せたくなる雰囲気を持っているのも大きな特徴だ。
薄型のモバイルノートPCながら、カスタマイズでの注文に対応し、予算や目的に合わせてパーツを調整できる。使いやすくてかっこいい、メインPCとしてもモバイルでも活躍できるノートPCを探しているならぜひチェックしてほしい。