2014年11月6日 13:04
事業環境ランキングで9年連続首位に輝くシンガポール
世界銀行が10月29日に発表した、世界の事業環境に関する調査結果をまとめた年次報告書「ビジネス環境の現状(Doing Business)2015」の、起業や経営の環境が整備されているかを示すランキングにおいて、シンガポールが9年連続の首位となりました。同レポートでは、複数の項目に関して調査が行なわれ、シンガポールは、特に商業契約、輸出入、建設許可取得に関わる、書類作成などのプロセス数の少なさ、完了までの期間の短さや費用の低さが、他国と比べて高く評価されています。
シンガポールは、アジア・オセアニア地域における地理的優位性を活かして経済発展してきましたが、近年は政府の積極的な外資誘致やビジネスインフラの強化などに伴ない、金融・投資、貿易、情報など、さまざまなセクターの企業のアジア拠点として注目されています。企業がシンガポールに拠点を置く利点のひとつに、税制面での魅力が挙げられ、今回の世界銀行による報告書でもその点が高く評価されています。同国の法人税は17%となっており、多くのアジア諸国が20%以上であることと比較して低く、また地域およびグローバル本社を同国に置く企業は、特定の条件を満たす場合、更に税制優遇措置を受けることもできます。