霜月はるかの世界を幅広くカバーするボーカルワークスベスト第6弾! 「なないろスコア」、2014年11月5日リリース
さまざまなTVアニメやゲーム主題歌を手掛けるアーティスト・霜月はるか。透き通るようなボーカルと、独自のファンタジックな世界観でファンを魅了する彼女のボーカルワークスベスト「なないろスコア」が2014年11月5日にリリースされた。
各種タイアップ曲にオリジナル楽曲をプラスしたボーカルワークスベストも今回で6枚目。12月にはライブも控える霜月が、本作について語ったメッセージを紹介しよう。
○霜月はるかが語るボーカルワークスベスト第6弾「なないろスコア」
――ボーカルワークスベストも「なないろスコア」で6枚目となります
霜月はるか「ボーカルワークスの6枚だけでも相当な曲数ですよね。ボーカルワークスを集めたアルバムを作らせていただく機会があるということも、そこに収録する曲があるということも、本当にありがたいことだと、あらためて思いました。選曲するにあたって、ここに入りきらない候補曲もたくさんあって、本当にいろいろとやらせてもらったなと、あらためて噛み締めました。ありがたいという感謝の気持ちでいっぱいです」
――今回のアルバムを作るにあたって、どのあたりが候補曲になったのですか?
霜月「基本的には、前作の『想いのコンチェルト』以降、2年間の楽曲をリストアップしました。
その中から、アルバムのバランスなどを考えながら絞っていったのですが、この絞る作業が、本当にありがたい話なのですが、一番大変で(笑)。ボーカルワークスのアルバムには、同じ系統の曲ばかりではなく、いろいろな歌い方やアプローチの曲を幅広く収録し、自分の名刺代わりになるアルバムを作りたいと毎回考えています。今回は特に、歌い方はもちろん、楽曲的な幅広さやジャンル、TVアニメやコンシューマゲーム、PCゲーム、乙女ゲーム、オリジナル企画もありといった、いろいろな活動から持ってくることを意識しながら選曲しました」
――どうしても外さざるを得ない曲もでてきますよね
霜月「そうなんですよ。アルバムには入れられなかったけど、思い入れを持っていただいている曲もたくさんあるので、そのあたりはライブなどで歌ったり、拾ったり出来たらいいなと思っています」
――今回、選曲するにあたってのテーマなどはありましたか?
霜月「いろいろなジャンルや歌い方の曲を集めることで、できるだけバラエティ感を出すことを意識しました。しっとりしたバラードもあり、ふんわりした温かい曲もあり、アップテンポなポップスもあり、多重録音の曲もあり。ただ、やはり通しで聞くと、自分の声がひとつの軸になっていると思うんですよ。かなり飛び道具的な曲もありますが、やっぱりシモツキンの歌だと思ってもらえるんじゃないかなって(笑)。それがボーカルワークスのアルバムにおける、一番の軸になっていると思います」
●オリジナル楽曲について
――ボーカルワークスのアルバムでは恒例のオリジナル曲ですが、まずは「なないろスコア」について教えてください
霜月「これまでの5枚と同じで、私が活動を通して感じている現在の気持ちをリアルに残したいと思って作っているのが表題曲になります。
ちょうど2年くらい前から、本格的に楽曲提供のお仕事をスタートしていて、作曲家として他のアーティストさんと絡んだりする機会が増えてきたんですけど、曲を作った段階ではあくまでも自分の中のメロディなんですけど、それを人に渡すことで、自分が表現するのとは全然違う、想像を超えた変化が起こるんですよ。同じ曲でも、歌う人が違うと表現も全然違う。違う歌詞が載ったら世界観も変わるし、同じ音符なのに、ミュージシャンが変わると表現方法も変わってくるのがすごく面白いなって思いました。自分だけのメロディ、"譜面(スコア)"が人に渡ることで、"なないろ"の変化を起こしていくのがすごく面白い。その変化を怖がるんじゃなくて、楽しんだほうが幸せだと思うし、そうやって楽しむことが音楽をするということなんじゃないかって最近感じていたので、それをド直球に書いたのが『なないろスコア』になります。そのままですね(笑)」
――"なないろ"というのは変化するという意味合いですね
霜月「そうですね。さまざまな変化という意味で"なないろ"という言葉をセレクトしています」
――「なないろスコア」の制作はスムーズでしたか?
霜月「"アルバムの企画スタート"イコール"オリジナルの曲作り"になるわけですが、最初にやらなければいけないのがタイトル決め。アルバムリリースを発表する段階でタイトルが決まってなければならないんですよ。
つまり、その段階で、曲のテーマをしっかりと決め込まなければならない。なので、今の自分はどういうことを考えているかについて、自分自身と対話するんですけど、それが一番時間のかかる作業ですね。それさえ決まってしまえば、書きたいことはある程度固まってくるわけですから、あとは具体的に落とし込んでいくだけなので、すごくスムーズに進んでいきます。ただ、自分の言いたいことって、そんなにブレないじゃないですか。すると、これまでに作ってきた曲とテーマがそんなに変わってこないわけですよ」
――2年ごとに変わっていくわけではないですからね
霜月「そうなると、言いたいことはそんなに変わらないので、曲調的な差を意識して、少し悩むことはあります。やはり同じメロになるとまずいので、自分の言いたいこととリンクさせて、うまく差を出せたらいいなと思っています。そういう意味で、今回の楽曲では、これまでとは違うアレンジャーさんやミュージシャンの方にお願いしています。あと、スタジオでも"せーの"でレコーディングしてみたりしました。
"せーの"で録ることで、ミュージシャンの方がお互いを意識しながら、練り上げていく変化のようなものを実際の現場で感じてみたかったんですよ。私自身もアコーディオンを弾くことで、その場でグルーブを感じながら個性を出せればいいなと」
――今回はアコーディオンを弾いているんですね
霜月「アコーディオンの機能のおそらく五分の一も使っていないと思いますが(笑)。でも、せっかく自分で持っている楽器だし、今後もライブなどでも演奏できたらいいなという気持ちもあったので、ちゃんとフレーズを入れ込んで自分で弾いてみました」
――もうひとつのオリジナル曲「Heretical Wings」は歌詞のみ霜月さんですね
霜月「これもやってみたかったことのひとつなんですけど、曲はコンペ形式で決めました。ちょうど自分もコンペに出して、人に曲を提供する機会があったのですが、実際に自分の歌う楽曲でコンペをやったことがなかったんですよ。自分自身が曲を提供するとき、これもひとつの音楽とのご縁だなって思っていたので、逆に自分の曲もコンペ形式でやってみたくて、今回のアルバムで初めてやってみました。収録曲もだいたい決まった段階だったので、アルバムのバランスを考えて、"アップテンポなマイナー調の曲で、なにか運命に抗う感じの曲"という、すごくざっくりした指定で曲を募集して(笑)」
――コンペ形式での曲選びはいかがでしたか?
霜月「こういった立場はもちろん初めてだったのですが、たくさんの曲を聴かせていただいて、こういうアプローチもあるのか、こういうイメージもあるのかって、すごく選ぶのは難しかったです。ただ、その中でも、自分が書こうと思っていたテーマと一致するもの、こういう曲がアルバムにあったらいいなと思う曲、そういった視点で選ばせていただいたのですが、実を言うと、これまではあまり自分に回ってくる曲じゃないんですよ。でも、せっかくの機会なので、そういう冒険もありかなって思いました。
選んだ曲から、さらに想像を膨らませて、歌詞の世界観を作ったのですが、これも初めての経験だったので、すごく面白かったです。音楽との出会い方ってこういうのもありだなって、あらためて感じながら作り上げていきました。これもご縁ですよね」
●12月にはライブを開催
――今回はさらにオリジナルボーカルアルバム「レムルローズの魔女」の関連曲である「茨の窓」も収録されています
霜月「とにかくいろいろなジャンルの楽曲を入れたかったのですが、タイアップ曲の中に、ファンタジックな要素のある楽曲が少なくて、どうしようかなって思っていたんですよ。オリジナルファンタジー企画は、基本的にアルバムで完結しているので、なかなかそこから引っ張り出したりはしないんですけど、『茨の窓』はアルバムの関連曲として、コミックス発売のときにWEB公開したもので、アルバムとも密接に関連している重要な曲ではあるんですけど、アルバムには収録されていない曲だった。これならボーカルワークスに入れるのもありかなって。ここからまた、『レムルローズ』の世界を知っていただく導入になればいいなという気持ちもあって、今回のアルバムに入れさせていただきました」
――今回のジャケットはどういったイメージでしょうか?
霜月「今回もTivさんにイラストをお願いしているんですけど、『音のコンパス』のときに、私の声のイメージから作ってもらったキャラクターであるコンパスちゃんを今回も描いてもらっています。今回の設定は、前回の『想いのコンチェルト』で音楽学校に短期留学していたコンパスちゃんが、そこから新たな旅に出て、そこでアコーディオン弾きの青年に出会い、自分の曲を演奏してもらうというシチュエーションになっていて、それをTivさんに『こういう設定なんですけど、その中で自由に描いてください』って投げました(笑)。Tivさんは、もう何枚も描いてくださっていて、今回はカラーリングを変えることを意識していたようで、前回は秋だったので、今回は季節を冬にしていいですかって聞かれて、発売時期も11月だし、12月にはライブもあるので、全然いいですよって答えたんですよ。
『なないろスコア』というタイトルとストーリーを渡したら、『虹』をメインに、明るくてポップなものになると思うじゃないですか。そうしたら、"夜空の虹"というアプローチだったので、すごくビックリしました。アルバムとしてのカラーリングとか、季節とのリンク、そして今までのアルバムとの差など、いろいろと考えて決めてくれたんだと思うんですけど、その発想と個性がすごく素敵で、さすがだなって思いました」
――アルバムとともにコンパスちゃんの旅も続いていくという感じですね
霜月「『なないろスコア』というアルバム、特にその表題曲は、自分が今感じていることなんですけど、ジャケットをイラストにするにあたり、コンパスちゃんの旅の中でも、同じような気持ちを抱くように、コンパスちゃんの曲としても成立するような旅をさせたいと思っています。もちろん、彼女は彼女の旅をしているんですけど、その中で私がリアルで感じている気持ちと同じような気持ちを抱くような旅をしてもらいたいという気持ちで設定を考えているので、私が感じていることとリンクするように、彼女も旅を続けていく感じになっています」
――そんな「なないろスコア」を引っ提げてのライブが12月に行われます
霜月「今回のライブは、タイトルに『なないろスコア』と入っているように、いわゆるレコ発的な立ち位置のライブなので、このアルバムの曲を中心にやるつもりでいます。こういう形でライブをやったことって今まで意外となかったんですよ。これまでは、いろいろな楽曲からセレクトして歌うライブが多かったのですが、今回はすごくわかりやすく、これを予習すれば、ある程度はわかるよっていうライブをやりたかった(笑)。なので、ライブに来ていただける方は、このアルバムを予習すれば、まず楽しめるのではないかという内容になると思います」
――初回生産限定盤には、「天使の羽付シモツキンぬいぐるみ」が同梱されます
霜月「前回好評だったので、今回は羽をつけてみました(笑)。単純に、天使の羽をつけてみたかったというのもありますが、今回のアルバムには新曲で、『Heretical Wings』も入っているので、翼をテーマにした曲もあるということで。
アルバムに付けたほうが、ライブグッズよりも手に入りやすいと思うので、ファンの方の目印にしていただけるといいなって思っています」
――それでは最後にファンの方へのメッセージをお願いします
霜月「ボーカルワークスも6枚目ということで、本当にありがたい話なのですが、今回のアルバムでは、自分のボーカルのさまざまなカラーが、端から端まで詰まっていて、活動のジャンルを幅広くカバーして、集約したものになっています。このアルバムをきっかけに作品に興味を持っていただけるとうれしいですし、アルバム単体としても、末永く楽しんでいただけるものになっていると思います。ぜひゲットして、楽しんで、ライブにも遊びに来ていただけるとうれしいです。よろしくお願いします」
――ありがとうございました
■霜月はるか『なないろスコア』発売記念イベント
【日時・場所】
2014年11月23日(日) 12:00~第3太閤ビル(名古屋)
2014年11月23日(日) 17:00~アニメイト大阪日本橋
2014年11月30日(日) 18:30~アニメイト横浜
【内容】
トーク&ミニライブ
※イベントの詳細についてはこちらをチェック。
■アルバム発売を記念してソロライブ開催
【タイトル】
「霜月はるかソロライブ2014 ~なないろスコア~」
【日時・場所】
2014年12月20日(土) 開場17:15 / 開演18:00新宿BLAZE
【料金】
5,400円(税込・オールスタンディング※整理番号付)
※入場時に別途ドリンク代が必要
※アルバム「なないろスコア」にチケット先行予約情報封入
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