女優の上白石萌歌が主演を務める、映画『子供はわかってあげない』の公開延期が29日、明らかになった。
同作は「マンガ大賞2015」で2位にランクインした田島列島による長編デビュー作の実写化作品。もうすぐ夏休みのある日、高校2年の美波(上白石)は水泳部の練習中に、ちょっと変わった書道部員のもじくん(細田佳央太)と学校の屋上で運命的に出会い、思いもよらない父親探しの旅が始まる。
6月26日より公開を予定していたが、新型コロナウイルスの感染による影響を鑑み、公開を延期することを決定。製作委員会を代表し、筒井竜平プロデューサーは「今こそ、映画館に訪れたお客様が笑顔になる、幸せな気持ちになれるこの映画が必要とされるのではないか、と何度もこのまま予定通り公開するか自問自答しました」と語る。
さらに「それと同時に、友達同士、親子、恋人、おひとり様、あらゆる人がワクワクしながら幕が上がるのを待っている上映前のあのざわめき、帰り道で交わされるであろう感想、それに一喜一憂する私たち、そんな、かつて日常だった風景を忘れられないでもおりました。長く煩悶し、関係各者と議論を重ねた結論、そんな日常はまた帰ってくる、その確信に至り、公開を延期する決断をいたしました」