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9万円台(税別)でゲームにも対応できる15.6型フルHDノート「MB-T700B」

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9万円台(税別)でゲームにも対応できる15.6型フルHDノート「MB-T700B」
●"Maxwell"コアのGeForce GTX 860Mを内蔵した万能ノートPC
10月24日、マウスコンピューターの「m-Book T」シリーズのラインナップが一新された。このシリーズの特徴は、15.6型というスタンダードなサイズのノートPCに、ミドルレンジのモバイルGPUを内蔵していること。ゲームに対応可能な3Dグラフィックス機能を備えながらも、低価格に抑えられている点も魅力で、普段使いのノートPCとして非常にバランスの良い性能を備えている。

今回は、そんな「m-Book T」シリーズの中でも、最も価格が安く設定されている「MB-T700B」を紹介しよう。11月5日現在、価格は99,800円(税別)に設定されており、税込でも10万円台で購入できるというコストパフォーマンスに優れたモデルだ。

○"Haswell Refresh"世代のCore i7と"Maxwell"を組み合わせた15.6型ノート

MB-T700Bは、15.6型のノートPCだ。インテルの"Haswell Refresh"世代の4コアCPU・Core i7-4710MQを搭載しており、動作クロックは2.50GHz。ターボ・ブースト機能を採用しているため、CPUの温度に余裕のあるときには最大3.50GHzまで動作クロックが上昇する。
ハイパースレッディング機能に対応しており、Windows 8.1からは8スレッドとして認識されるため、動画エンコードなどの処理においては特に高い性能を発揮してくれるだろう。液晶ディスプレイはノングレア処理が施されたパネルを採用しており、解像度はフルHD(1920×1080)と高い。タッチパネルに対応していないのは残念だが、据え置きでの使用が中心となるであろう15.6型ノートなら、それほど魅力を損ねる要素ではないだろう。

そして本機の特徴となるのが、3Dグラフィックス機能だ。GPUにNVIDIAのGeForce GTX 860Mを搭載しており、ノートPCながらデスクトップPCのミドルレンジ並みのグラフィックス処理能力が期待できる。本機に搭載されたGeForce GTX 860Mは、"Maxwell"アーキテクチャを採用。前世代の"Kepler"に比べ、性能を向上させながら電力効率も大幅に改善した"Maxwell"は、消費電力の面から見てもノートPCに打ってつけだ。このGeForce GTX 860Mと、CPU内蔵グラフィックスであるインテル HD グラフィックス 4600を、負荷に応じて自動で切り換えながら動作するため、無駄な電力を極力抑えた運用が可能となる。


メモリはDDR3L-1600規格の4GBを2枚実装しており、計8GBを利用できる。一般的な容量で、Windows 8.1を使用するのに支障はないだろう。ストレージは500GBのHDDとなり、ウェスタンデジタル製が採用されている。容量は十分だが、SSDの速度に慣れた人は、若干動作にもたつきを感じるかもしれない。より高速なアクセスを求めるなら、BTOカスタマイズでの変更を検討しよう。通信デバイスは有線ギガビットLAN端子と、IEEE802.11 b/g/n対応の無線LAN、そしてBluetooth V4.0を備えており、いずれもRealtek製だ。

○独特の意匠を備えながらも、主張が強すぎない本体デザイン

スペック上の特徴を押さえたところで、本体のディテールを確認していこう。天板の色は光沢のある暗めのグレーだが、黒い線で十字を幾何学的につなげたような細かな模様が印刷されており、独特の質感を醸し出している。
それに対してキーボード周辺は、ミッドナイトブルーのような色調。タッチパッド周辺には天板と同じ模様でわずかな凹凸の加工が施されており、触れた際の質感が心地いい。確かな個性を感じながらも、オフィスなどでも利用可能な独特のデザインだ。折り畳み時の本体寸法はW376×D252×H34.9mm、重量は約2.6kg(バッテリー含む)、若干重めの15型ノートPCという印象がそのまま当てはまる。

液晶ディスプレイ上部には、内蔵マイクと少し出っ張った100万画素Webカメラが用意されており、そのレンズの周囲はゴムで囲まれている。ディスプレイを閉じた際には、左右のゴムと合わせて、このWebカメラのゴムも足の役割を果たすようだ。本体裏面は一般的な黒い樹脂製となっており、中央のスリットからは実装されたメモリが確認できる。バッテリーは着脱式を採用しているため、故障時の交換や予備バッテリーを確保して運用することも可能。
手前側に見える2つのスリットには、ステレオスピーカーが内蔵されている。

各種インタフェースは本体左右側面と前面に配置されている。右側面にはマイク端子、ライン/ヘッドフォン端子、USB 2.0×2、DVDスーパーマルチドライブを搭載。左側面はケンジントンロック、USB 3.0×2、HDMI端子、ギガビットLAN端子、そして排気用のスリットを挟んで電源コネクタが並ぶ。USB端子は左右対称となる場所に配置されているため、差し込む場所を直感的に把握しやすいだろう。また前面左側にはSD/MMCカードリーダーを備えており、デジタルカメラやスマートフォンなどのデータを直接読み込み可能だ。ACアダプタ出力は19V/6.32A、120Wで、サイズは若干大きめ。持ち運びも行えるが、基本的には据え置きでの使用が中心となりそうだ。


○テンキーも備えた押しやすいキーボードとタッチパッド

キーボードはアイソレーションタイプを採用しており、サイズを活かしてテンキーも搭載されている。文字配列は奇をてらったところがなく、入力しやすい。テンキーやカーソルキー周辺は多少変則的な配列となっているものの、一般的には使用頻度の低いキーが多いため、それほど支障はないだろう。電源ボタンはキーボード左上に位置しており、電源投入時には白色LEDが点灯する。またキーボード右上には、ディスプレイのON/OFFなどが行えるコントロールボタンも装備。タッチパッド周囲は金属のフレームで囲まれており、目で確認しなくても簡単に位置を特定できるだろう。左右のボタンは独立していないものの、パッドとボタンの間に溝が設けられており、パッド部とボタンはしっかりと押し分けられる。

奇をてらわないアッパーミドルクラスのスペックを、使いやすいデザインにまとめているのは好感触だ。
次ページではMB-T700Bの全体的な性能と、内蔵GPU、GeForce GTX 860Mの実力を各種ベンチマークで確認していこう。

●汎用性の高さがうかがえる「MB-T700B」のベンチマーク結果
○「MB-T700B」の総合的な処理能力を確認しよう

それでは、ベンチマークテストで「MB-T700B」の性能を確認していこう。まずは、Windowsシステム評価ツール「WinSAT」による、Windowsエクスペリエンス インデックス スコアだ。CPUとメモリの値は8.2と高く、確かな処理速度が確認できる。グラフィックス2項目はCPU内蔵グラフィックス、インテル HD グラフィックス 4600が使用された結果であるため、低めだが、負荷の低い処理ではそれだけ電力を消費せずに動作を行っている、という証拠ともいえるだろう。プライマリディスクの数値は、昨今のHDDの一般的なスコアと同様だ。本機のボトルネックとなるのは、やはりストレージになるだろう。

次に「CINEBENCH R15」で、CPU・Core i7-4710MQの処理能力をチェックしよう。
CPU、CPU(Single Core)共にデスクトップCPUに匹敵する結果を得ることができた。なお、ベンチマーク中の動作クロックをCPU-Zで確認したところ、CPU(マルチコア)テストでは定格動作クロックをしっかりと維持、CPU(Single Core)テストでは3.50GHzを若干超えるクロックを確認できたことを伝えておこう。さらに、ストレージ用のベンチマークソフト「CrystalDiskMark」も動作させたが、こちらの結果はあくまでHDDなりのスコアだった。

「PCMark8」で、PCの総合的なパフォーマンスも測っておこう。こちらも全体的に満足できる結果となっており、自宅やオフィスで快適に利用できるだろう。Casual Gamingの数値はやはりインテル HD グラフィックス 4600の値となっており、ここではまだGeForce GTX 860Mの実力は確認できない。

○GeForce GTX 860Mが備える3Dグラフィックス処理能力とは?

お待ちかね、GeForce GTX 860Mの3Dグラフィックス処理能力をチェックしよう。まずは「3DMARK」のFire Strikeの結果だが、スコアは3560となかなか優秀な結果を見せている。デスクトップ向けのハイエンドGPUでも苦しいFire Strike Extremeでは、さすがに厳しいスコアとなったが、ノートPCとしては健闘しているといえるだろう。

続いて、指輪物語を題材とした最新のアクションRPG「ミドルアース:シャドウ・オブ・モルドール」のベンチマーク結果だ。負荷の高いタイトルにもかかわらず、Middle設定ならばフルHDでも遊べそうな数値が確認できた。最小FPSが全体的に低めなのは気になるもののの、グラフィックス設定を調整すれば、さらに快適なプレイも可能だろう。

最後は、拡張パック「蒼天のイシュガルド」が発表されたことで、話題が再燃している国産MMOの定番タイトル「ファイナルファンタジーXIV 新生エオルゼア」のベンチマーク、キャラクター編を試そう。こちらのテストでは1920×1080の最高品質以外で"非常に快適"という結果を得ることができた。この結果なら、文句なしに快適なゲームプレイが楽しめそうだ。

○ホームでもオフィスでも、ゲームでもOK! 汎用性の高いアッパーミドルノート

15型ノートPCは製品数が非常に多いジャンルだ。最新のハイスペックなパーツを凝縮した製品もあれば、とにかく価格の安さを優先した製品もあり、製品選びはなかなか難しい。そんなジャンルの中で、MB-T700Bは非常に現実的な解を持った機種だ。現在のスタンダードな解像度であるフルHDクラスのディスプレイを備え、高い処理能力のCPUを搭載し、かつゲームにも対応できる3Dグラフィックス処理能力も有しており、バランスの良さは特筆に値する。それでいて、税込10万円台という価格を実現しているのだから、コストパフォーマンスは非常に高い。尖った部分こそないが、不満の少ないスペックは、最初の一台としてもお勧めできる。ホームでもオフィスでもゲームでも、目的を問わず、汎用性の高い主力機として活躍してくれることだろう。

※ここで紹介した各パーツは、今回試用した機種のものです。出荷時にメーカー、型番などが変わる可能性もあります。ご了承ください。

○標準スペック

上記スペックは、あくまで構成の一例だ。BTOを駆使して、ぜひ自分好みの一台を作ってみてほしい。

価格・構成については、2014/11/10(記事作成日)現在の情報です。最新情報についてはマウスコンピューターのサイトにてご確認ください。

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