2014年11月11日 19:31
これからは"美味しいトクホ"の時代 - サントリーの新たな挑戦
通称“トクホ”と呼ばれ、消費者庁からお墨付きを与えられた特定保健用食品。これらの商品と通常の商品との違いは、特定の保健効果が科学的に認められるという点だ。許可を受けている商品は、飲料からお菓子、加工食品など多数のカテゴリーにおよび、2014年10月2日現在でその数は1,000を超えている。
中でも手軽に摂取できることで人気なのが清涼飲料水分野だ。キリンビバレッジがトクホ史上初のコーラ系飲料として2012年4月に発売した「キリン メッツ コーラ」が大ヒットして以来、人々の間で認知が多いに高まった。そして、現在、トクホ飲料部門で売上1位を記録しているのが、サントリー食品インターナショナルの「伊右衛門 特茶」だ。2013年10月の発売から1年が経ち、トクホ飲料市場で不動の地位を確立した同製品のヒットの背景を、同社 食品事業本部ブランド戦略部の新関祥子氏に伺った。
新関氏によると、トクホ茶系飲料には、主に「脂肪対策系」と「血圧対策系」があるが、全体の80%以上が前者にあたるという。
トクホ市場における脂肪対策お茶系飲料の登場は2004年頃からで、同社の「黒烏龍茶」や花王の「ヘルシア緑茶」などがヒットをとばした。