コストを抑えて10Gイーサネットを導入!! 10GBASE-T対応スイッチ
○いよいよ10Gイーサネットが普及期に
10ギガビットイーサネット(以下、10Gイーサネット)というと、「データセンタや一部の大規模な企業ネットワークで使うもの」という印象を持っている方が多いだろう。
しかし、10Gイーサネットはそろそろデータセンタや一部の企業ネットワークだけではなく、SMB(Small Medium Business)環境でも当たり前のように使える普及期に入っていくと思われる。その理由は、ようやく10GBASE-Tが実用的になってきているからだ。
10Gイーサネットにもいろんな規格があるが、光ファイバを利用する規格(10GBASE-R)では光インタフェースのコストがどうしても高くなってしまう。同軸ケーブルを利用する規格(10GBASE-CX/SFP+ Direct Attached Cable)のインタフェースは比較的安価であるものの、ケーブルの最大長が短いという問題がある。このような問題を解消するために、比較的安価なインタフェースであり、扱いやすいツイストペアケーブルを利用する10GBASE-Tの規格が標準化されている。10GBASE-Tは、伝送媒体としてカテゴリ6A以上のツイストペアケーブルを利用し、最大のケーブル長は1000BASE-Tと同様100メートルだ。