ソロシネマ宅配便 第8回 “実写化マスター”佐藤健、映画『亜人』での思い切った割り切り
「小学、中学、高校のどれが一番面白かったか?」
それは「漫画、アニメ、実写映画のどれが一番面白かったか?」という問いに似ている。それぞれの長所・短所があるように、漫画には漫画の、実写には実写の良さがある。…なんつって、近所のセブンイレブンで買った「ふんわりとろける食感のキャラメルスナック」を皿に盛り、グラスに氷を入れてキリン「生茶」を注ぎ、今夜も部屋のテレビの前でソロシネマタイムがやってきた。
さて、今週紹介する作品は『亜人』(2017年)だ。桜井画門が描く、公開当時で累計650万部突破の人気漫画を『踊る大捜査線』の本広克行監督が映画化。交通事故に遭い亜人であることが発覚した永井圭役に佐藤健、永井と敵対し最凶の亜人として人類に牙を剥く謎の男・佐藤役に綾野剛という二本柱にこの映画は支えられている。
○■映画化の難易度が高い作品
なお、“亜人”とは「死ぬことができない新しい人類である。どれだけ傷ついても、一時的に死ぬことで元通りに再生する特徴を持つ。
26年前、アフリカで初めて発見され、現在、全世界で46体確認されている。日本政府は亜人管理委員会を設立し、謎を解明するため日々研究を重ねている」