米NVIDIA、SHIELDタブレット向けに"Lollipop"を含むアップデート提供を表明
「SHIELDタブレット」は、ゲームユーザーをターゲットとした8型Androidタブレット。NVIDIAのモバイル向け最新プロセッサ「NVIDIA Tegra K1」による高いパフォーマンスや、専用のワイヤレスコントローラが特長だ。日本国内でもストレージ容量16GBのWi-Fiモデルがすでに発売済みで、海外では容量32GBのWi-Fi+LTEモデルもラインナップされている。
NVIDIAが提供を予定するソフトウェアアップデートによって、OSに"Lollipop"こと最新のAndroid 5.0が利用可能になる。Android 5.0では、インタフェースに「マテリアル・デザイン」を採用するほか、アプリのパフォーマンスも改善されているという。
これに伴いプリインストールされている、NVIDIA独自のアプリもバージョンアップが予定されている。
お絵かきアプリ「Dabbler」では「マテリアル・デザイン」に合わせてインタフェースを刷新。加えて、レイヤーをフルサポートする。また、「SHIELDタブレット」では、ゲーム実況動画サービス「Twitch」を利用したライブ配信が可能だが、「Dabbler」で絵を描いている様子も「Twitch」でライブ配信することができる。
このほか、簡単にゲームアプリにアクセスできるランチャーである「SHIELD Hub」もアップデートする。「マテリアル・デザイン」のインタフェースに加えて、表示の見直しや後述するGRIDによるゲームストリーミングとの連係が行えるという。
○SHIELD対応ゲームタイトルも拡充
NVIDIAでは、ソフトウェアアップデートのタイミングに合わせて、SHIELDに最適化されたゲームタイトルの拡充も予定する。中でも注目はValveのFPS「Half-Life 2: Episode One」が「NVIDIA Tegra K1」に最適化され、SHIELDタブレットでもプレイ可能になる。海外で販売する容量32GBのWi-Fi+LTEモデルには、「Green Box」として「Half-Life 2: Episode One」と、同じくValveが開発するパズル要素を持ったアクションゲーム「Portal」がバンドルされる。
日本国内では容量16GBのWi-Fiモデルのみの販売なので、バンドルの対象にならない。
また、アクションアドベンチャーゲーム「OddWorld: Stranger’s Wrath」、マルチプレイ対応のビリヤードゲーム「Pure Pool」、シューティングゲーム「Strike Suit Zero」の3タイトルがSHIELD向けに最適化され、Google Playで提供されるという。
○NVIDIA GRIDによるゲームストリームサービスをSHIELDで
また、NVIDIA GRIDによるゲームストリームサービスをSHIELD向けに提供することも発表された。「Batman Arkham City」や「Borderlands 2」「Psychonauts」を含む、20タイトルがクラウドを経由して、SHIELDポータブルやSHIELDタブレットでプレイできるようになる。
ゲームストリームサービスは、2014年11月中に北米で、12月に西ヨーロッパ、2015年にアジアで開始するとしているが、日本国内での展開については現在のところ未定だという。
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