2014年11月18日 10:00
研究者から絶大な支持を集めるCAEソフト「COMSOL Multiphysics」の最新版
「COMSOL Multiphysics」は、スウェーデンのCOMSOL ABによって開発された、構造力学、流体力学、化学反応工学、伝熱、音響など、様々な現象を無制限かつ多種類、強連成して解析が可能なCAEソフトウェアである。「マルチフィジックス(連成)解析に対する柔軟性」に大きな特徴を持ち、企業の研究部門や教育機関から大きな支持を集めている。
そして、2014年10月31日「COMSOL Multiphysics」の最新バージョン5.0のリリースが発表された。前バージョンの4.4からの大幅なバージョンアップとなったため、全世界のユーザーから大きな注目を集めている。本記事では、現在のCAEソフトウェア市場を取り巻く動向と、「COMSOL Multiphysics」が持つ特徴、そして新バージョン5.0の目玉機能である「Application Builder」について紹介しよう。
○現代の生活に欠かせない存在となったCAE
「現在の社会においてCAEが関わらないものは存在しない、と言っても過言ではありません」。そう語るのは、2001年の取り扱い開始以来、一貫して日本国内におけるCOMSOLの総代理店として活動を続ける計測エンジニアリングシステム マーケティング部 課長の児島正哲氏だ。