写真で見る東芝「dynabook Tab S80」 - ワコム共同開発の新ペン入力技術を試す
まずは先に主な仕様をチェックしておこう。S80はCPUがIntel Atom Z3735F (1.33GHz)、メモリがDDR3L-1333 2GB、グラフィックスがIntel HD Graphics (CPU内蔵)の10.1型液晶タブレットだ。解像度は1,280×800ドットとなっている。
通信機能はIEEE802.11a/b/g/n準拠の無線LAN、Bluetooth 4.0。バッテリ駆動時間はJEITA 2.0測定法で約7.5時間。
使用していた時は輝度50%・Wi-Fi接続時で、約3時間半使用してバッテリ消費が約50%だったので、実測のバッテリ駆動時間も仕様の7.5時間に近い値になりそうだ。
○フラットデザインの10.1型タブ
それでは外観を見てみよう。10.1型でサイズはW258.8×D175.0×H9.1mm、重量は約565g。持ってみると重量は気にならないが、片手で持つには大きいサイズ感。ベゼルに段差がないフラットデザインを採用する。なお、カラーはサテンゴールドの1色展開だ。
液晶解像度は1,280×800ドットのWXGAで、昨今広がりをみせるフルHD以上の高解像度と比べると流石にアイコンなどの細かい文字や、拡大した文字にはギザギザ感があるが、全体的には表示の荒さは感じられない。
インタフェースはデータ通信・充電兼用のmicro USB 2.0×1、ヘッドホン出力、microSDカードスロットなど。
標準サイズの端子がない部分は少々残念な点だ。ただ、オプションでmicroUSBポートと標準USBポートの2基を備えた「USBデバイス&チャージケーブル」が用意され、本体を充電しながら標準USBポートが使えるよう配慮されている。
○手書きノートアプリ「TruNote V2」を試す
本機には、手書き用のノートアプリ「TruNote V2」、ホワイトボードのメモや紙の資料を撮影後に補正・整形・テキスト化するアプリケーション「TruCapture V2」、デュアルマイクを採用した録音アプリ「TruRecorder」を搭載している。ここからは、本機で特に注目したい手書き機能を含め、メインとなるこの3種類のプリインストールアプリを簡単にチェックする。
まずは手書きノートアプリ「TruNote V2」。本機ではワコム共同開発した「アクティブ静電結合方式」の搭載で、新方式のタッチコントローラとペンを採用し、高精度なペン先検出や筆跡追従などがうたわれている。
○画像補正アプリ「TruCapture V2」を試す
「TruCapture V2」は、内蔵の約800万画素カメラで撮影した画像データを自動で補正・整形するソフトウェア。従来機でも搭載していた機能だが、今回新たに雑誌などの活字を自動でテキスト変換する活字認識(OCR)機能が追加された。
OCRデータはメールやOfficeアプリに貼り付けることも可能だ。
○録音アプリ「TruRecorder」を試す
新搭載の「TruRecorder」は、内蔵のデュアルマイクにより、録音した音声から最大10人までの話し手を識別できる、録音用アプリケーション。データ再生時には話し手ごとに色分けされて表示され、視覚的に話者が判別できるようになっている。特定の話し手の発言のみの再生や、再生スピードの変更も可能。