愛あるセレクトをしたいママのみかた

新たな「世界の工場」として注目を集めるメキシコ

マイナビニュース
新たな「世界の工場」として注目を集めるメキシコ
自動車の年間生産台数において、メキシコが2014年にブラジルを12年ぶりに上回り、中南米で最大となる見通しです。メキシコの今年10月の自動車生産台数(速報ベース)は前年同月比+15.8%の33.0万台、1~10月累計では前年同期比+8.5%の272.6万台と、単月、累計とも過去最高を記録しました。この背景として、同国が低賃金などを武器に海外自動車メーカーの進出や生産拡大を実現させ、生産の8割強を占める輸出を米国向け中心に伸ばしていることが挙げられます。一方、国内販売の不振の影響などから、ブラジルの自動車生産台数は1~10月で前年同期比▲16.0%の267.8万台となっています。

メキシコは、(1)大消費地である米国や成長の期待される南米に隣接するという地理的優位性、(2)若く、豊富な働き手、相対的に低く、安定的な賃金といった労働分野の強み、さらに、(3)世界40カ国以上、GDPベースで世界の約6割を占める国々とFTA(自由貿易協定)網を築いており、それらの国々に無税ないし低関税で輸出を行なえるという貿易上の優位性などを強みとしています。これらの強みを背景に、同国は海外からの活発な直接投資や企業進出を導くことに成功し、自動車分野では、米国の"ビッグスリー"はもちろん、欧州や日本の多くのメーカーがメキシコを生産拠点としているほか、韓国メーカーの進出計画も明らかになっています。また、完成車メーカーの生産拡大に伴ない、自動車部品メーカーの進出も加速しており、今後は、自動車関連産業のすそ野の拡がりも、メキシコの成長を支えると見込まれます。

なお、メキシコはTPP(環太平洋経済連携協定)交渉参加12カ国の一つです。
TPPが実現すれば、アジア市場との結びつきが強まるだけに、製造コストの低いメキシコの製造・輸出拠点としての存在感が一段と高まり、新たな「世界の工場」として一層の注目を集めると見込まれます。

(※上記は過去のものであり、将来を約束するものではありません。)

(2014年11月26日 日興アセットマネジメント作成)

●日興アセットマネジメントが提供する、マーケットの旬な話題が楽に読める「楽読」からの転載です。→「楽読」

※1 当資料は、日興アセットマネジメントが市況等についてお伝えすることを目的として作成したものであり、特定ファンドの勧誘資料ではありません。また、弊社ファンドの運用に何等影響を与えるものではありません。なお、掲載されている見解は当資料作成時点のものであり、将来の市場環境の変動等を保証するものではありません。

※2 投資信託は、値動きのある資産(外貨建資産には為替変動リスクもあります。)を投資対象としているため、基準価額は変動します。
したがって、元金を割り込むことがあります。投資信託の申込み・保有・換金時には、費用をご負担いただく場合があります。詳しくは、投資信託説明書(交付目論見書)をご覧ください。

提供元の記事

提供:

マイナビニュース

この記事のキーワード