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話題のゲーム「INGRESS」はどこまでやれば面白くなるのか

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話題のゲーム「INGRESS」はどこまでやれば面白くなるのか
●INGRESSとは
最近、ゲームアプリ「INGRESS(イングレス)」が話題になっており、タイトル名を聞いたことがある人もいるのではないだろうか。

INGRESSはGoogleがリリースしたバーチャルリアリティゲームのアプリで、プレーするにはスマートフォンの画面を操作するだけでなく現実世界を歩かないといけない。ゲームにハマるあまり歩き回ってしまい、その結果、ダイエットを成功させる人が続出しているという。

それを聞いてときめいたのが筆者だ。さっそく、iPhoneにインストールしてプレーしてみた。そして、ゲームを起動したところ……。えっ?これ、どうやってプレーするの?

○INGRESSとはどういうゲーム?

INGRESSが注目を集め、プレーを始めるユーザーが増えている一方で、「プレーしたいけど遊び方がわからない」と悩み、アプリを1回起動しただけで挫折するユーザーも少なくないという。何せ、チュートリアルが英語で分かりづらいしなあ。


ポータルのハック(意味は後述)しか方法が分からず途方に暮れる筆者が、Facebookで愚痴ったところ、INGRESS猛者の心優しい後輩がゲームシステムを教えてくれた。

INGRESSは、簡単に言えば、「ポータル」と呼ばれる拠点を線で結んで陣地を作る陣取りゲームとのこと。「エンライテッド(覚醒派)」と「レジスタンス(解放派)」の2勢力に分かれて戦い、プレーヤーはいずれかの勢力に属することになる。

プレーヤーは基本的にこのポータルがある場所(現実世界の歴史的・文化的な施設やオブジェにある)に行って、アプリからポータル同士を線でつなぐことが大事だそうだ。このつなぐのを「リンク」と呼び、ポータルをリンクさせてできた陣地を「CF(コントロールフィールド)」と呼ぶらしい。

ポータルは重要な拠点なので常に敵陣営と取り合いすることになる。敵の陣営のポータルを奪取するには、ポータルのある場所に行って手持ちのアイテムでポータルを攻撃し、「レゾネーター」と呼ばれる柱をポータルに刺す必要があるそうだ。このポータルにレゾネーターを刺すのを「デプロイ」と呼ぶらしい。


また、ゲームによく出てくる用語の意味は以下の通り。

ハック

ポータルにアクセスすること。これを行なうとポータルからレゾネーターや攻撃用のアイテムなどゲットできる。

XM

RPGでいうところのHP・MPのようなもの。ハックやリンク、攻撃などほとんどの行動はこのXMを消費して行なう。0になると何もできなくなるが、画面内の白い点のある場所を歩くまたはアイテムで補充可能。

AP

RPGでいうところの経験値。リンクやポータルの取り合い、敵ポータルの破壊といった行動で稼ぐことができる。


●INGRESSはここが面白い
○リンクができるようになると面白くなるのがINGRESS

ゲームのルールが分かったところで筆者はまず実際に街に出て実践してみることに。筆者がまずやってきたのは原宿である。ポータルは、歴史的・文化的な施設やオブジェに立っているらしいので、原宿だったらポータルが多いのではと思ったのだ。また、明治神宮周辺は自然が豊かで歩きがいがある。

当初は、原宿駅と明治神宮周辺で様々なポータルをハックしていたのだが、画面内のポータルをよく見ると原宿駅記念碑と明治神宮の鳥居の2つがつながっていない。えっ? もしかしてここリンクを張って、陣地を作れる? チャンスか?

思わず「こんなもここらで男にならんと……もう舞台は廻ってこんどぉ」という言葉が浮かぶ。映画「仁義なき戦い 頂上作戦」での三上真一郎演じる川田のセリフである。筆者は一応、女だが。


明治神宮の鳥居に近づいてポータルの情報画面を見ると、画面左のレゾネーター配置図に「LINK」ボタンが出ている。タップしたところ、「Querying Linkability…」という表示。どうやらリンクできる場所があるかどうか探しているらしい。少し間を置いて、リンク先の候補として原宿駅記念碑の写真が出てきたので写真をタップ。

すると、2点のポータルが線でつながっていく。リンク完了なのだが、これが非常にワクワクする。

リンクできるようになるとINGRESSの楽しさが分かるようになる、と言っても過言ではないだろう。INGRESSでは敵ポータルの攻撃などレベルが高くないとうまくいかない行動もあるが、リンクについてはレベル1でも簡単だ。


プレーし始めた人は、ポータルとポータルをリンクさせることを第1の目標としてプレーするのをオススメしたい。

●牛肉麺を食べに赤坂へ
○ポータルが多い繁華街ではレベル1初心者でも大活躍
初リンクの興奮が冷めやらぬまま、原宿に続いて筆者が向かったのは赤坂。どうして赤坂にしたのか、というと、以前よく赤坂で仕事することが多かったので多少土地勘があるのと、あと赤坂にオープンした台湾のチェーン店で名物の牛肉麺を食べてみたかったから。

「食べ物で決めるのかよ。ゲームはどうした?」と思われそうだが、ゲームをプレーしながら街歩きが楽しめるのがINGRESSの魅力だ。食べ物目当てで転戦先を決めるのはアリだろう。

そんな理由で決めた赤坂だが行ってみて正解だった。というのも、ポータル数が圧倒的に多いのである。
数十mほど歩けば新しいポータルに遭遇するという状態。

また両勢力の攻防が激しいらしく、ポータルの取り合いをしているため、レゾネーターが刺さっていないポータルやリンクがつながっていないポータルが多数。つまり初心者でもデプロイやリンクのチャンスが多い、ということだ。実際、ポータルに行ってデプロイとリンクを繰り返したところ、レベル1だったのがあっという間にレベル3直前に。

レゾネーターを設置する「デプロイ」とポータル同士をつなぐ「リンク」は、プレーヤーレベルが低くても簡単にできて楽しいし、また稼げるAPも多くレベルアップにつながるので、ゲームを始めたばかりの人でもぜひ積極的に進めていきたいところだ。

○現実とゲーム世界の違いもINGRESSの楽しみ

この日、最後に筆者が行ったのは「おばあちゃんの原宿」として知られる巣鴨。ここならあまり激しい攻防に巻き込まれず自分のペースでプレーできそうに思ったのだ。
しかし、実際に現地に行ってみたらその思惑は外れた。
巣鴨では激しい抗争を繰り広げられており、中心部の地蔵通り商店街では味方陣営が敵に駆逐される真っ最中だったのだ。現実の平和そうな巣鴨と画面の中のシリアスな状況のギャップに恐れをなす筆者。もっとも、このギャップもゲームの楽しいところである。

筆者のように当てずっぽうで行きたい街を転戦するのもアリだが、もし綿密に計画を立ててプレーしたい場合、INGRESSの公式サービス「Intel Map」をチェックするのがオススメだ。この「Intel Map」は、Webブラウザで広い範囲のポータルの分布や勢力圏が見られるので、どういう風にポータルを攻略していくかやルートも決めやすい。

INGRESSは初心者に敷居が高そうなゲームに思えるが、「何をやればいいのか」が分かれば実はこれほど簡単なゲームはない。ただし、このゲームはプレーする場所にポータル数が多いほどゲームの楽しみが増すため、初心者こそ地元ではなくポータルの多い街に出てプレーした方が良さそうだ。

大人になるとつい運動の機会を逃しがちだが、INGRESSは疲れていても次のポータルへと歩いてしまいたくなるゲーム。ぜひ、運動不足解消に役立ててみてはいかがだろうか。

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