エンゲージリングの相場は? 選び方は? - ブライダルジュエリーのプロに聞いてみた
近々、結婚や婚約の予定がある。そんなハッピーを絵に描いたような男性にも、ちょっとした悩みがあるのではないでしょうか。エンゲージリング(婚約指輪)といえば、永遠の愛を約束する大切な贈り物。お相手の女性に贈るエンゲージリング選びは、結構、切実な問題です。一体、相場はどのくらいなの?どうやって選べばいいの?
今回はそんな、他人にはちょっと聞きにくいエンゲージリング事情を、マイナビニュースの独身の男性読者224人に調査。さらに、ブライダルジュエリーの“プロ”に気になる疑問をぶつけてみました!
○女性に朗報!7割もの男性が「渡したい」
まずは、「あなたがプロポーズするとしたら、婚約指輪(エンゲージリング)を渡したいですか?あるいは渡す予定ですか?」と、その気持ちをアンケート形式で聞いてみました。その結果、「渡したい・渡す予定」と答えた男性が全体のほぼ7割にも達しており、ちゃんと女性の気持ちをわかってくれているのね、と一安心です。
とはいえ、ジュエリーなどについて、普段はほとんど関心を示さない男性たち。
エンゲージリングについて、どれだけわかっているのでしょうか?いまさら誰にも聞けないし、エンゲージリングに関する「常識」について知りたがっている男性も多いはず。
そこで、続けてアンケートでは、男性諸氏に「エンゲージリングについてプロに相談するとしたら、どのようなことを聞いてみたいですか?」と尋ねてみました。以下、エンゲージリングにまつわるお悩みを紹介します。
●金額・相場感……159人(71.0%)
●デザイン……93人(41/5%)
●どの素材が良いのか……65人(29.0%)
●良いお店の選び方……43人(19.2%)
●流行……41人(18.3%)
●はずさない渡し方……27人(12.1%)
※複数回答
やはり金額、ふところ事情が一番気になるようです。それから、デザインや素材といった女性の好みや流行も知りたいし、どこで買えばいいのかという根本的な問題も解決されていないようです。
アンケートでは、エンゲージリングに思い悩む男性諸氏は多いことがわかりました。そこでマイナビニュースでは、みなさんに代わって、ブライダルジュエリーの“プロ”に「聞いてみたいこと」を尋ねてみることにしました。今回お話を聞いたブライダルジュエリーの“プロ”は、アベジュエリー代表取締役の阿部浩道さん。
同社の経営する「アネリディギンザ」は、創業60年のメーカー直営セレクトショップで、ピンクダイヤのコレクションや双子のダイヤモンドなど豊富な品揃えと充実したプランで、カップルのニーズにこたえています。
――そもそも、なぜエンゲージリングが必要なのでしょうか。由来も教えてください。
阿部さん「エンゲージリングの由来は諸説ありますが、古代ローマのプリニウスが鉄の指輪を婚約の誓いの印として贈ったのが最初とされ、その頃から結婚が決まると指輪を贈る習慣が始まったとされます。
婚約指輪を渡すということは、男性が女性のためにこれからの愛を約束するという意志表示や覚悟を示すこと。贈られて嬉しくない女性はいないと思います。そう素直に考えて、頑張って愛する女性に贈られてはいかがでしょうか」
●エンゲージリングの金額の相場って?
――エンゲージリングの金額の相場を知りたいです。他人より安いのも嫌だし、高すぎるのもちょっと……。
阿部さん「相場は、贈る方の年齢や環境によってさまざま。10万円くらいの方もいれば、50万円を超える方もいらっしゃいます。ただ最近の傾向では、25万円から35万円程度の指輪をご希望の方が多いですね。でも、指輪は愛を誓うためのものですから、あまり相場は気にせず、ご自身のできる範囲で気持ちを表せば良いと思います」
――エンゲージリングを選ぶ際のポイントについてアドバイスをお願いします。
阿部さん「日本ではダイヤモンドの指輪を選ぶのが一般的。まずは、デザインを重視するか、ダイヤの品質や大きさに重きをおくか決めましょう。そのうえでお店の方と相談しながらじっくり考え、後悔のないように選びたいものです」
――指輪のサイズですが、相手に聞かずに知る方法はないものでしょうか?皆さんはどうしているのでしょうか?
阿部さん「サイズは、エンゲージリングを贈る際に最も高いハードルですね。女性が寝ている間に指に紙やひもを結んで調べるというのが、昔からのオーソドックスな方法。
あるいは、女性が右手の薬指に指輪をはめている場合は、それを自分の小指にはめてみて、たとえば第2関節のところまで入ったとかでサイズを割り出す方法も。
当店では、サイズがわからなくても、ダイヤをシルバーリングに仮留めしてプロポーズできるプランもあります。お困りの方は、ぜひご相談ください」
――普段、ジュエリー類に縁がないので、お店選びも難しいです。良いお店の選び方も教えてください。
阿部さん「エンゲージリングは長い間お使いいただくものです。ですから、アフターサービスの充実はもちろん、メンテナンスを担当するスタッフの対応や雰囲気も大切。最近ではさまざまな特典やニーズに対応したプランを用意しているお店も多いので、それらをチェックして総合的に判断してはいかがでしょうか。
エンゲージリングは一生に一度の買い物ですから、店員さんに強引に押し切られて後悔…ということがないようにしたいものです」
――「アネリディギンザ」の場合は、どんな男性が指輪を買いに来るのですか?
阿部さん「『どうやって渡したらいいですか?』、『予算があまりないのですけど……』、『彼女の指輪のサイズがわからなくて……』などなど、いろいろな悩みを抱えて来店なさる方が多数派です。
まだプロポーズの日が決まっていないけど、心が決まったら取りに来ます。そう言ってお買い上げたいただいた男性や、サプライズで彼女を驚かす演出術を教えてほしいというお客さまも。映画のようにキザな男性でなく、みな、本当に普通の男性ですよ」
――ありがとうございました。
プロのアドバイスはいかがでしたか?少しは不安や疑問が解消されたのではないでしょうか。最後に、阿部さんからみなさんへのメッセージを紹介しておきましょう。
「婚約指輪は、女性の一生に一度の憧れです。あなたも、これからの生涯を供にする女性の喜ぶ顔を見たいとお思いのことでしょう。お財布の事情はあるかと思いますが、決意を形にして表すことには大きな意味があると思いますよ」
エンゲージリングの不安が解消したところで、あとは行動のみ。
ご健闘を祈ります!