ライフスタイルが多様化する昨今、様々な事情でシングルマザーになる女性も増えている。しかし、経済的な事情もあって離婚に踏み切れない婚姻中の母親も少なくないだろう。ここでは、離婚して1人で子どもを育てていきたいと考える母親の方に役立つ情報をファイナンシャル・プランナーの村松祐子さんより教えていただく。
○助成金や減免制度を把握しよう
ひとり親世帯の相対的な貧困率を見ると、50.8%と高い水準になっている現状もあり、生活基盤となる経済力をつけることが離婚を考える母親にとっての課題になります(配偶者のいない65歳未満の女性と20才未満のその子のみで構成している世帯を対象)。離婚によってシングルマザーとなった場合には、遺族年金や保険金等の収入が見込めないため、一人の収入で生計を立て、子の教育資金、自分の老後資金まで備えられるかどうか心配はつきません。
シングルマザーとなってお子さんと暮らしていくために必要な金額を知るために、まず、現在の生活費と教育資金について確認することから始めてみましょう。たとえば、現在、月23万円で生活しているとすると、その7割程度の16万円でのやりくりを目標とします。