くらし情報『希少な"シーラカンス"の冷凍標本を展示 - 静岡県・沼津港深海水族館』

2014年12月2日 10:53

希少な"シーラカンス"の冷凍標本を展示 - 静岡県・沼津港深海水族館

希少な"シーラカンス"の冷凍標本を展示 - 静岡県・沼津港深海水族館
沼津港深海水族館では、シーラカンスの展示を行っている。

○世界でも希少な冷凍個体をはじめ、5体のシーラカンスを展示

同館は、世界で唯一「シーラカンス」の冷凍標本が見られる、"シーラカンスミュージアム"。

生きた化石「シーラカンス」は1938年、3億5,000万年前と変わらぬ姿のまま南アフリカで発見された。とうの昔にすべて絶滅したと考えられていたため、学会および世界は騒然となったという。現在ではこれまでにアフリカ(南アフリカ、コモロ諸島、タンザニア)とインドネシアで見つかっている。日本ではまだ発見されていないが、深海の海洋環境は世界中で近しい環境にあるため、「日本にはいない」と断定するほうが難しい、とも言われている。

同館に展示されているのは、1980年代、日本シーラカンス学術調査隊が現地と協力して捕獲したもの。5体あり、そのうち2体は冷凍個体で、世界でも類を見ない希少な「シーラカンス」となっている。


また「シーラカンス」は、「絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約(ワシントン条約)」の第I類に指定されている。通常、「シーラカンス」を商業ベースで展示することは許されていないが、同館が保有する個体は、規制対象になる前に日本に持ち込まれた、国内唯一の正式に展示が許された希少な個体となっている。

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