SAPジャパンは12月2日、SAP HANAの最新版SP9の提供を開始した。新機能として、単一のHANAインスタンス上で複数のデータベースを稼働できる「マルチテナントデータベースコンテナ」、インメモリとディスクでテーブルを動的に切り替える「ダイナミックティアリング」、データを柔軟に加工するための「スマートデータインテグレーション/スマートデータクオリティ」などを追加した。
バイスプレジデント ソリューション&イノベーション統括本部長の堀田徹哉氏は、SAP HANAのロードマップと現在の位置付けについて「当初はインメモリデータベースとして投入したが、これまでに分析のSAP Business WarehouseやERP、CRMなどを含むSAP Business SuiteなどのアプリケーションをHANAプラットフォーム上で実行できるように整備してきた。HANAの上でアプリケーションが進化し、それにより業務価値を創造していくフェーズに入ったと考えている。あらゆるアプリケーションのためのインメモリ統合システム基盤だ」と説明した。
HANAのビジネスとしては、2014年9月現在で、顧客とパートナーのライセンス数が4,300ライセンス、SAP HANA上で動作する他社製アプリの数も1,700を超えたところだという。