35才で出産! 新米ワーキングママのどたばた育児奮闘記 (6) 病気でも母親業に休みナシ
添い寝をしていると、ぐずぐずぐだぐだと寝ぐずりモードに入ってきて、私の顔や胸、腹部に頭突きをしつつ、ありとあらゆるところに鼻水をなすり付けていく。そして、私の目をじっと見つめてきて、「うふふ、やっぱりかわいいな」とにっこり微笑むと、いきなり私の顔めがけて「ゲホゲホゲホッ!! 」と咳をしてくる。
こんな濃密な接触を重ねていて、この私が風邪をひかないわけがない。
娘の風邪発症の2日後には私も喉が痛くなってきた。
○病気で1日寝ていた頃が懐かしい……
子を産んで「一番辛い」と思ったのが病気になった時だ。これまでなら、体調不良のときはとにかく1日中寝まくった。それでずいぶんと身体が楽になる。でも出産後は、どんなに自分の体調が悪くても子どもに授乳をし、お風呂に入れ、寝かしつけをしなければいけない。私も夫も実家が遠方のため、こんな時でも親に頼ることはできない。
しんどい。何もせず寝たい…。
実家が近い人がうらやましい。ってか、あれ? 私何のために仕事してるんだっけ……。
そんなことばかり考えていた。そうこうしている間に、朝、娘の検温をすると、娘発熱! 38.5度です。はい、保育園行けません。私、仕事に行けません。
「今日の会議、どうする? ってか、来客あったし!! 今日納期の仕事もあった!!! 」
一瞬のうちに頭の中を駆け巡る。「もしかして夫が休めるかも? 」と思って聞いてみると、「あ、俺、ムリ。
休めない」と一言。
私だって休めないんですけどー! 私だって重要な案件がいっぱいたまってるんですけどー!! でもこういうときに言い合いをしても仕方ない。結局私が会社を休むことにした。娘を病院に連れて行く道中、会社や関係者に電話をかけ、いろんな人に謝って、何度も何度もお願いをして、休む準備をした。
どうして子育てって母親が最後の砦なんだろ。
夫の「あ、俺、ムリ。休めない」発言を思い出しながらそう思った。私だって働いてるのに。
無理をするのはいつも母親のほう。理不尽だな~と思いながら病院の中に入ると、待合室から溢れるほどの患者さん。「これは3時間コースだな……」。もうとにかく、いろんなことにゲッソリだ。