1分でわかる2014年の日本人大リーガートピック集 - 驚異の四球率3%投手は?
今シーズンにMLBでプレーした日本人選手は、活躍とケガの両方が目立った。30代後半になっても、コンスタントに成績を残し現役を続けられる選手と、ケガで大きくパフォーマンスを落とす選手とが、くっきり明暗を分けたシーズンだったと言える。
今シーズンを振り返りながら、日本人メジャーリーガーの良い話題と残念な話題の上位3つを紹介しよう。
○MLB全体で2位の四球率だった岩隈が奮闘
まずは、明るい話題を振りまいてくれた3人の選手からだ。
■1位: 岩隈久志(マリナーズ)―33歳で15勝、四球率3%
好成績の理由は、なんといっても生命線である制球力がさえわたったこと。過去2年に比べストレートが減り、スプリッターなど、コントロールしにくい落ちるボールがやや増えた投球内容にも関わらず、MLB全体で2位の3%という四球率を達成した。
打者100人に投げて3つという割合は、1試合を完投して1個出すか出さないかという驚異的な数字だ。勝ち星(15)よりも四球が少ないまま、シーズンを終えそうな感すらあった(最終的な与四球は、敬遠を除いて21)。
今年33歳となり、一般的なフィジカルのピークは完全に過ぎたと思われるが、それでもなおMLBトップクラスの成績を残した岩隈。