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Sony Picturesへの攻撃に使われた破壊的不正プログラム、TrendMicroが解析

マイナビニュース
Sony Picturesへの攻撃に使われた破壊的不正プログラム、TrendMicroが解析
トレンドマイクロは12月4日、FBIが注意喚起している「破壊的な不正プログラム」の検体を入手し、解析したとブログで公開した。
ロイター報道によると、FBIによる注意喚起は11月にSony Picturesがサイバー攻撃を受けたことが原因だという。

この不正プログラムに感染したPCは、OSがインストールされているHDD上のマスターブートレコードを含むすべての情報が上書きされ、PCが起動不能に陥る。

トレンドマイクロの解析によると、不正活動の中心的な役割があるのは「diskpartmg16.exe」というプログラムだという。

diskpartmg16.exeは、コードの一部がユーザー名とパスワードと共に暗号化されている。これらのユーザー名とパスワードは、プログラムの検体の分割されたコード上で、XOR演算「0x67」によって暗号化され、共有ネットワークにログインするために利用される。ログインすると、PCの全アクセス権を取得しようと試みる。

diskpartmg16.exeは、「igfxtrayex.exe」という新たな不正プログラムを作成する。
このプラグラムは、、実際の不正活動を実行する前に 10分間もしくは 60万ミリ秒間スリープする。ユーザーの作成したファイルを勝手に削除するほか、「Microsoft Exchange Information Store」サービスを停止した後に2時間スリープする。その後、PCを強制的に再起動させる。

また、「taskhost<ランダムな 2文字<.exe」と名付けられた複数のコピーを以下のパラメータ上に実行する。

taskhost<ランダムな 2文字<.exe -w(コンポーネント "Windows\iissvr.exe" の作成および実行)
taskhost<ランダムな 2文字<.exe -m("Windows\Temp\usbdrv32.sys" の作成および実行)
taskhost<ランダムな 2文字<.exe -d(すべての固定ドライブおよびリモート(ネットワーク)ドライブ上のファイルを削除)

他の亜種を解析したところ、Windows ディレクトリにファイル「walls.bmp」を作成することがわかった。これは、11月月にSony Picturesへの攻撃で「hacked by #GOP」と書かれた壁紙と同一だと推測できるとしている。

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