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APIで拡がるオンラインストレージの次世代プラットフォーム

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APIで拡がるオンラインストレージの次世代プラットフォーム
企業間ファイル転送アプライアンス市場でベンダーシェア1位(*1)を誇るトライポッドワークス株式会社は、2014年11月に「企業におけるファイル転送やオンラインストレージの利用実態」に関するレポートを発表した(*2)。

同レポートによると、社外に向けたファイル転送の手段は未だに9割以上がメール添付となっている。その一方で、ファイルサイズの制限や拡張子による送受信の遮断やZIP暗号化の手間など、メール添付によるファイル転送には様々な課題が挙げられている。この課題の対策として利用が広がっている手段が、ファイル転送やオンラインストレージサービスである。

本記事では、同レポートを発表したトライポッドワークス株式会社 代表取締役社長 佐々木 賢一氏に話を伺い、企業間ファイル転送のこれからと、その為に同社が取り組む「GIGAPOD API」について解説する。

*1:2014年9月11日発行「ITR Market View:ファイル共有・転送/コンテンツ管理市場2014」
*2:調査レポート「企業におけるファイル転送とオンラインストレージの業務利用と期待」

○コンシューマー向けサービスを業務で使用することのリスク

メール添付では送受信できない大容量ファイルの転送手段として利用されるファイル転送・オンラインストレージサービス。コンシューマー向けであれば、無料から気軽に利用できるサービスも多い。今回のレポートでは、これらコンシューマー向けのサービスが、ビジネスの現場においても利用が進んでいる実態が明らかになった。
だがこの現状を「セキュリティの観点からは、非常に危険な状態と言わざるを得ません」と佐々木氏は警鐘を鳴らす。

コンシューマー向けサービスを業務で使用する場合、以下のようなリスクが存在する。
・「誰が、何時、何処に、何を送ったか」が分からない
アクセス制限もなく、送受信の管理もできない状況で利用されてしまうと、社内のファイルは持ち出し放題となってしまう。

・ITリテラシーが高い従業員ばかりが利用するとは限らない
かつて、中央官庁の内部情報がクラウドサービス上で公開状態になるという事件があった。初期設定が「全て公開」だったことに気が付かないまま利用を続けていたことが原因。ITに慣れていない人が利用する場合、このような事故が起きてしまう可能性がある。・利用規約がビジネスの利用にそぐわない
一部のコンシューマー向けサービスでは、アップロードされたファイルの所有権は運営会社にあることが規約に明記されている。さらにこれらの規約は、運営側の都合でいつでも自由に変えられてしまう。
ビジネス上の重要なファイルを預けるには危険である。

「企業が業務で利用するには、安全で堅牢なシステムである必要があります。そのためには、やはりコンシューマーサービスではなく、ビジネス用のサービスを利用すべきです」(佐々木氏)

○APIの活用により様々なシステムと連携が可能に

「私たちは、ファイル転送やオンラインストレージサービスの提供をはじめて8年になります。その間に、お客様のご要望も随分と変わってきました」(佐々木氏)

かつてと比較すると、業務で利用する基幹システム、CRMや各種クラウドサービスなど、企業がビジネスで利用するシステムの数や種類は格段に増えた。「これからのファイル転送やオンラインストレージは、これら様々なシステムやサービスと、同じセキュリティ基盤の上で連携していくことが求められます。そのために私たちは、アプリケーション開発ベンダーからクラウドサービス事業者まで機能の追加にGIGAPODを利用できるAPIの提供を行っています」(佐々木氏)

GIGAPOD APIには、認証、ユーザー情報、ファイル参照、アップロード、リンク作成・取得などの機能がある。これらを用いて、各種システムやサービスにオンラインストレージとしての機能を付加することができる。また、GIGAPOD APIによってコマンドを操作し、バックアップなどを自動化することも可能だ。


○安全で堅牢なファイル転送&オンラインストレージがワークスタイルの変革をもたらす

日々進歩するIT技術。しかしメールのアーキテクチャーには、大きな変化がほとんどない。かつてはテキストばかりだったメールも、今では画像や圧縮ファイルなどが添付されるようになり、今後それらは更に大容量になることだろう。誤送信による情報漏洩などセキュリティの観点からも、もはやメール添付によるファイルの送受信には限界が近づいている。

「ファイル転送やオンラインストレージが様々なサービスやシステムと連携することができれば、利用の幅が広がりワークスタイルそのものが大きく変わることでしょう。そのためにも、是非とも多くの方にGIGAPOD APIを体験していただきたいと願っています」(佐々木氏)

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