Creative Cloudの有償ユーザーが前年から200万件増加、Fotolia買収-アドビ
第4四半期の業績に関して、同社は「Adobe Creative Cloud」と「Adobe Marketing Cloud」の普及の勢いを維持し、当四半期の収益は10億7,300万ドルと、目標とした10億2,500万ドルから10億7,500万ドルの範囲の上限に近い数字を達成。クリエイティブ分野の年間の経常収益は16億7,600万ドルに拡大し、デジタルメディア全体の経常収益は19億4,700万ドルに拡大するなど、堅調な業績を達成したという。第4四半期末の「Creative Cloud」の有料サブスクリプション件数は、第3四半期末から64万4,000件増。一方、「Adobe Marketing Cloud」の収益は、過去最高の受注件数により、3億3,000万ドルを達成。その他の業績ハイライトとして、GAAPベース希薄化後1株当たり利益(EPS)は0.14ドル、Non-GAAPベース希薄化後1株当たり利益(EPS)は0.36ドル、営業キャッシュフローは4億ドル、繰延収益は過去最高の11億5,500万ドルに拡大。未請求受注残高は約17億ドルに拡大。
当四半期中に約180万株を買い戻し、約1億2,700万ドルの現金を株主に還元するという。
また、2014年度の業績に関して、「Creative Cloud」の有料サブスクリプション件数は345万4,000件と、前年から200万件以上増加。新規デジタルメディア全体の経常収益は通年で10億ドルを超える増加。一方、「Adobe Marketing Cloud」の収益は、通年で過去最高の11億7,000万ドルで、目標とした前年比成長率30%を突破。通年の収益は41億4,700万ドル、営業キャッシュフローは12億8,800万ドルを達成。通年のGAAPベース1株当たり利益(EPS)は0.50ドル、Non-GAAPベース1株当たり利益(EPS)は1.29ドル。当年度中に1,090万株の株式を買い戻し、約6億8,900万ドルの現金を株主に還元するとのことだ。さらに、同社は、ストックコンテンツ販売サイトを運営する「Fotolia」の買収について、最終合意に達したことを発表した。
これにより、Fotoliaは「Adobe Creative Cloud」に統合され、現会員を含めてCreative Cloudのメンバーシップ加入者は画像やビデオなど3,400万点以上のコンテンツにアクセスして素材を購入することが可能となる。
同社の社長兼CEO(最高経営責任者)であるシャンタヌ ナラヤン氏は、2014年の好調な業績を達成したことについて、「Creative Cloudは予想を上回るスピードで普及しており、Fotoliaの買収によってさらに活気あるマーケットプレイスをお客様に提供することができます」と述べるとともに、「Adobe Marketing Cloudは急激に拡大するデジタルマーケティング分野のリーダーとして、世界の大手ブランドや有力広告会社、メディア企業からの受注を確実に伸ばしています」とコメントしている。
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