2014年12月22日 09:34
シリコンバレー101 (595) Facebookが利用者を「ユーザー」と呼ばなくなった理由
米Facebookが社内で「ユーザー(User)」という言葉を使わなくなったという。今はFacebookの利用者を「ピープル(People)」と呼ぶようにしているそうだ。The AtlanticのテクノロジーカンファレンスNavigateで、FacebookのMargaret Stewart氏 (製品デザイン担当ディレクター)がこのことを明らかにした。
ピープルという呼び方は個人的にしばらく前から気になっていた。最初に気づいたのは、MicrosoftがWindows Phoneに「Peopleハブ」というソーシャルコンタクト機能を設けた時だった。ピープルは漠然としていて、名称としては鋭さに欠ける感じがした。でも、それから数年でピープルという言葉を使うWeb/IT企業がいくつも出てきた。最近では、Instagramが「おすすめ」というタブの名称を「ピープル」に改めている。
このように、インパクトのある言葉とは思えないピープルが好まれるのを不思議に思っていたところだった。
Stewart氏によると、「サービスを使うためだけに人々が存在しているかのように"ユーザー"と呼ぶのはごう慢に等しく、ヒューマンセントリックなサービスを構築するために、まずは人々がそれぞれ生活や好みを持つ存在であることを認識する必要があるという意見から"ピープル"という呼び方が広まり始めたそうだ。