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GTX 980Mを2基搭載した弩級ゲーミングノート「NEXTGEAR-NOTE i71100PA1」

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GTX 980Mを2基搭載した弩級ゲーミングノート「NEXTGEAR-NOTE i71100PA1」
●最強GPUを2基備えるG-Tuneフラグシップノート
デスクトップPCのみならず、ノートPCで最新のゲームを楽しみたいというニーズにも幅広く対応する、マウスコンピューターのゲーミングPCブランド「G-Tune」。このG-Tuneのゲーム用ノートPCのカテゴリで、唯一"ハイエンドノートPC"と紹介されているのが、「NEXTGEAR-NOTE i71100」シリーズとなる。NVIDIAの「GeForce GTX 980M」を2-way SLIで搭載しているという、まさに2014年最強スペックのモンスターノートPCだ。今回はそんな同シリーズの中で最上位に位置するプラチナモデル「NEXTGEAR-NOTE i71100PA1」を紹介しよう。なお、あらかじめ価格を発表しておくと399,800円(税別)。名実ともにG-Tuneのフラッグシップモデルといって間違いないだろう。

○2枚のGeforce GTX 980MをSLIで駆動する超ハイスペック構成

NEXTGEAR-NOTE i71100PA1は、17.3型のノングレアディスプレイを備えたノートPCだ。フルHD(1920×1080)と解像度を欲張っていない点が、むしろゲーミングノートらしさを感じさせる。
本機の特徴は、なんといってもスペック。GPUには2014年最強のノート向けGPUとなる第2世代Maxwell・NVIDIA GeForce GTX 980Mを、なんと2基搭載。2-way SLIによって他の追随を許さない3D処理能力を実現している。またCPUにもインテルのモバイル向けハイエンドCPU・Core i7-4910MQを搭載。4コア8スレッドながらもターボ・ブースト機能利用時最大3.90GHzという動作クロックを実現しており、GTX 980M SLIの実力をしっかりと引き出してくれるだろう。メモリはDDR3Lで8GB×4枚、計32GBと大容量を搭載。さらにストレージはSSDをRAID 0で512GB搭載しているうえ、データ保存用として1TBのHDDも併せ持つというこだわりよう。デスクトップPCにまったく引けを取らない。


○重量級の筐体に、最新のインタフェースを満載

筐体はG-Tuneのイメージ通りのブラック。17.3型という大型筐体のため、外形寸法はW419×D293×H39.3~49.7mm(折り畳み時)と大きい。また数々のデバイスを搭載しているため、質量も約3.9kgとへヴィだ。自宅内での持ち運びなら余裕だが、外に持ち運ぶとなると少々覚悟が必要だろう。天板やパームレスト部はラバーコーティングが施されているため、滑りにくく外光の反射が気にならない。また、キーボード周辺にはヘアライン加工が施された金属製の素材を採用。高級感があり美しい。2基のGeForce GTX 980MやクアッドコアCPUを冷却するため、背面には大きな排気口を左右に2つ備えている。


そのサイズを活かし、インタフェースも豊富に用意されている。本体背面には電源コネクタ、HDMI出力、USB 3.0×2を搭載。ハイスペックだけに電源コネクタもDCジャックではなく、DIN4ピンとなっている。左側面には音声入出力、SD/MMC/MSに対応したマルチカードリーダー、ギガビットLAN端子、ケンジントンポートを備える。ライン、マイク、ヘッドフォン端子の3端子のみならず、光デジタル出力も備えている点に注目。なお本機にはSound Blaster X-Fi MB3がプリインストールされているため、ゲームサウンドやマイク音声にサウンドエフェクトを加えることも可能だ。右側面は、BDXL書き込み対応ブルーレイディスクドライブ、USB 2.0/e-SATA兼用端子、USB 3.0×2、そしてmini DisplayPort(Thunderbolt)を搭載している。いずれもノートPCとしては珍しい装備だが、特にmini DisplayPortは採用例がまだ少なく目新しい。
さらにパームレストの右側には、指紋認証用のセンサーも確認できる。電源アダプタもスペックに見合ったもので、その大きさはW19.7×D9.7×H4.2mm(ゴム足除く)、出力は19.5V/16.9A、330Wとデスクトップ並みだ。

○自分で色を設定できるバックライト付きキーボード

スペースに余裕があるぶんキー配置にも余裕が見られ、テンキーも搭載している。カーソルキー周辺などは若干、変則的な配置だが、ゲームの支障になることはないだろう。タッチパッドはボタンも一体となったタイプで、ゲームで利用する場合は少々扱いにくさもあるかもしれない。ただし、ゲームプレイ時はマウスなどを利用することを考えると、あまり問題にはならないだろう。パッドの表面に滑り止めの役割を果たす模様が刻まれており、デスクトップでの使用感は上々だ。本機の外観上のアクセントとなっているのが、キーボードのバックライト。
出荷状態では青色のLEDが輝いているが、このバックライトの色はプリインストールされているユーティリティソフトから自由に変更が可能。しかも単色のみならずいろいろな色を混ぜたり、色をアニメーションさせたりすることまで可能だ。3カ所に分けた場合、WASDキー周辺、中央部、カーソルキーやテンキー周りの色が変わるため、ゲーム中のキーの判別がよりわかりやすくなるかもしれない。

●GTX 980MのSLI構成によるモンスタースペックの実力とは
○デスクトップ並みの拡張性を持った内部構造

続いて、本体底部および内部の様子を確認。本体を裏返すと最初に目に入るのが、中央部左側のスピーカーだ。こちらはサブウーファーとなっており、ノートPCに搭載されるスピーカーの弱点ともなっている低音不足を補ってくれる。裏ぶたを開けると、内部には左右に排気用のシロッコファンを搭載しているのがわかる。GPUは左上に1基、右中央部に1基を搭載。
SLIブリッジで接続されている様子が下記の写真でもわかるだろう。また、RealtekのIEEE802.11 b/g/nおよびBluetooth V4.0準拠の無線モジュールも確認できる。右下の独立したスペースにはHDDが収納されており、SATAコネクタには1基の空きがある。HDD取り付け用のパーツが付属しているので、ここには初めから、ユーザーが任意でHDDを追加することが考慮されていると考えていいだろう。

一部ではあるが、搭載されているパーツを取り外して詳細を見てみよう。メモリはアドテックのSO-DIMMとなっており、1.35Vで動作する。1枚あたりの容量は8GBで、4枚搭載されている。mSATA接続されたSSDはADATA製のもので、こちらは1枚当たり256GBを2枚の512GB。
HDDは東芝製で1TBとなる。ブルーレイディスクドライブはLG製だ。バッテリーは5900mAhのものが使用されている。公称動作時間は最大約3.5時間となっているが、ゲーム利用を前提に考えるとかなり短くなるだろう。本機にはパフォーマンスを調整できるユーティリティソフト「CONTROL CENTER」がプリインストールされているため、もし省電力運用を行う場合は、こちらから設定を変更するといい。

○「NEXTGEAR-NOTE i71100PA1」が備える性能を確認
お待ちかねのベンチマークテストに移ろう。まずはWindowsシステム評価ツール「WinSAT」を利用して、Windowsエクスペリエンス インデックス スコアを測定。いずれの項目も8を余裕で超え、非常に高いレベルでバランスの取れたスコアとなっている。このスコアだけでも、そこらのデスクトップPCでは太刀打ちできないだろう。ストレージ用ベンチマークソフト「CrystalDiskMark」の結果も素晴らしく、RAID構成のSSDが叩き出すスコアは、不満を感じる要素がない。HDDの測定結果は当然それなりだが、SSDの容量が512GBと多いため、アプリケーションなどはすべてSSDに収めることができるだろう。

「PCMark8」による結果も文句の付けようがない。いずれの数値を見てもボトルネックとなる部分がなく、ゲームだけでなくホーム&オフィス用途でも、間違いなく2014年最高クラスの実力を発揮してくれそうだ。「CINEBENCH R15」で見るCPU性能は、並みのデスクトップ用CPUをも寄せ付けないもの。もし筐体を見なければ、とてもノートPCだとは思えないだろう。

○GTX 980M SLIが実現する3D処理能力をベンチマークでチェック

次に、本機のキモとなるNVIDIA GeForce GTX 980M SLIによる3Dグラフィックス処理能力をチェックしていこう。まずはFuturemarkの3Dグラフィックス向け定番ベンチマーク「3DMark」。"13246"というスコアは、シングルGPUではデスクトップ向けでも難しい数値。特にGraphics Scoreの"18941"という数値が際立つ。さらにGraphics TestではExtremeでも30fps超えを達成しており、その性能は疑いようがない。

続いて指輪物語を題材にした大作アクションRPG「ミドルアース:シャドウ・オブ・モルドール」 のベンチマーク。こちらのUrtra設定は高解像度テクスチャを利用するため、ビデオメモリの少ないグラフィックスチップはかなり不利となるのだが、本機では余裕の動作を見せる。フルHDまででは平均FPSですら100を軽く超えるため、美しいCGのまま、華麗なアクションシーンを堪能できそうだ。4K(3840×2160)のUltra設定ですら、平均FPS 40以上を叩き出すことができた。最後に国産ゲームのベンチマークテスト「ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア ベンチマーク キャラクター編」および「ファンタシースターオンライン2 キャラクタークリエイト体験版 Ver.2.0」を試そう。ゲーム自体は余裕で遊べてしまうが、スコアの上がり方に注目してほしい。いずれもシングルGPUとは数段違う結果が出ており、SLIの効果がしっかり確認できると同時に、スコアの頭打ちが見られる。これらのテストでは、GPU性能を向上させるだけではもはや大きくスコアを伸ばすのは難しいだろう。

○最新タイトルや4K解像度にも対応できるハイエンドゲーミングノート

ゲーミングノートPCという分野は、正直なところニッチな存在だ。持ち運ぶには大変な割に、デスクトップPCと比べると思ったより性能を高くできない。それでいて価格はデスクトップPCよりも高くなりがちだからだ。しかし、設置スペースの問題でノートPCでなくてはいけないユーザーや、家庭内での持ち運びが必要なユーザー、また頻繁に出張に出かけるゲーマーなどにとっては"これしかない"選択肢となる。そんなユーザーにもしっかりと間口を広げ、多数のゲーミングノートを展開しているG-Tuneは、まさにゲームPCブランドというにふさわしい。NEXTGEAR-NOTE i71100PA1ならば、「アサシン クリード ユニティ」などの最新ゲームですら高画質で遊べてしまう。ノートPCで最高のゲーム環境を目指すなら、筆頭候補となる一台だ。

※ここで紹介した各パーツは、今回試用した機種のものです。出荷時にメーカー、型番などが変わる可能性もあります。ご了承ください。

○標準スペック

上記スペックは、あくまで構成の一例だ。BTOを駆使して、ぜひ自分好みの一台を作ってみてほしい。

価格・構成については、2014/12/19(記事作成日)現在の情報です。最新情報についてはマウスコンピューターのサイトにてご確認ください。

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