Microsoftのクラウド時代を支えるデータセンターの秘密 - 阿久津良和のWindows Weekly Report
日本マイクロソフトは12月16日、日本国内のデータセンターから法人向けOffice 365の提供を開始すると発表した。Microsoftは世界各国にデータセンターを展開しており、現在80拠点以上を数えるという。我々コンシューマーから見れば、データセンターの設置場所は国内外を意識するものではない。だが、日本マイクロソフト執行役専務エンタープライズビジネス担当の小原琢哉氏は、「官公庁や金融機関など、国内でデータを保持しなければならない法人向けの選択肢が拡大する」と、国内データセンターを活用するメリットをアピールした。
ここでデータセンターの役割を思い返してみたい。そもそもデータセンターとは各種コンピューターを設置する施設を指す。我々が何気なくアクセスしているWebサーバーや、企業データを保持するファイルサーバーなどを運用するコンピューターがラックに設置されている。さらに身近なところでは、OneDriveのようなオンラインストレージの格納スペースもデータセンターを利用している。
現在Microsoftはデータセンターを自社建設するパターンと、各地域パートナーの借り受けるパターンの2通りで運用してきた。