2014年12月24日 11:47
乳酸菌とその多糖に免疫力を高める効果があることを確認 - 日東薬品工業
日東薬品工業はこのほど、乳酸菌「Leuconostoc mesenteroides subsp. mesenteroides NTM048株(以下:NTM048株)」とその「菌体外多糖(以下:EPS)」に免疫力を高める効果があることを明らかにした。同研究は、石川県立大学生物資源工学研究所(山本憲二教授、松崎千秋博士)、広島大学大学院生物圏科学研究科(田辺創一教授)との共同研究で、12月13日から実施された「第12回日本機能性食品医用学会総会」のランチョンセミナーにて発表された。
近年、乳酸菌には整腸作用などの健康効果があることが報告されており、さらには乳酸菌が産生する物質についても注目が集まっている。
同研究では、日東薬品の乳酸菌ライブラリー約170株の中で、エンドウマメから単離した乳酸菌(NTM048株)に免疫力を高める効果があることと、独特なネバネバ物質である菌体外多糖(EPS)を多く産生することを確認した。
まずマウスを用いた実験では、NTM048株に、腸管粘膜での抗体「IgA」(※1)分泌量を増加させ、ひ臓の「ヘルパーT細胞」(※2)の機能を調節する働きがあることがわかった。