2014年12月25日 17:40
OKI、0.35mmピッチ1000ピン半導体用30層プリント配線板の量産技術を確立
OKIグループのプリント基板事業会社であるOKIプリンテッドサーキット(OPC)は12月24日、次世代スマートフォンなどで使用が予想される、端子ピッチ0.35mmで端子数1000ピンの次世代半導体に対応した最大板厚3.5mm(30層)のプリント配線板の量産技術を確立したと発表した。
狭ピッチ対応のプリント配線板製造技術としては、コア基板に配線層を1層ずつ積み上げていくビルドアップ工法が一般的だった。同工法では、隣接する配線層間のみの配線接続となり、多層化すると製造プロセスが複雑化するため、コストアップ、長工期化が問題で1000ピン以上の多ピン対応が困難であるとともに、多ピン化により増加した信号に対する電源・グランドの安定確保が大きな課題となっていた。これに対し、多数の配線層を一括形成し全層を貫通ビアで配線接続する貫通ビア工法は、プロセスがシンプルでビルドアップ工法に対して低コスト化・短納期化に有利だが、配線層積層時の層間ずれや極小径穴あけ精度に課題があり、貫通ビア形成時に穴位置がずれるため、狭ピッチ対応には適していなかった。
今回、OPCではこれらの既存技術の短所を補填し、最大板厚3.5mm(30層)