2014年12月25日 21:26
あの日あの時あのコンピュータ (10) 世界最軽量のPC/AT互換機はウルトラマン - 日本IBM「Palm Top PC 110」
あの頃も今も、コンピュータは楽しい機械です。仕事でも趣味でも、コンピュータとともに過ごしてきた読者諸氏は多いことでしょう。コンピュータ史に名を刻んできたマシンたちを、「あの日あの時」と一緒に振り返っていきませんか?
○ウルトラマンPCでございます。
1995年(平成7年)9月25日、日本アイ・ビー・エムはPC/AT互換機として当時世界最軽量となる、約630gでA6ファイルサイズの超小型パソコン「IBM Palm Top PC 110」(以下、PT110)を発表しました。CMキャラクターにウルトラマンが登場したことから、「ウルトラマンPC」の愛称で多くのファンをつかんだコンピュータの誕生です。
PT110は、IBM野洲研究所の高密度実装技術により、携帯性と利便性を追求して開発されました。筐体には、ブラック・アルマイト加工された軽量の「超ジュラルミン」を採用。4.7型DSTNカラー液晶ディスプレイ(SVGAモードで256色)に、CPUはIntel i486SX-33MHzを搭載していました。
メモリは4MBまたは8MBで、HDDは内蔵しないものの、PCMCIA(PCカード)のTypeII×2またはTypeIII×1スロット、スマート・ピコ・フラッシュ専用スロット(4MB、10MB、15MB用)