2014年12月28日 09:30
「サファイアガラス」とは - いまさら聞けないスマートフォン用語
スマートフォンは、携帯電話とコンピュータ両方の顔を持ちます。ですから、スペック表を見れば専門用語のオンパレード……これではおいそれと比較できません。このコーナーでは、そんなスマートフォン関連の用語をやさしく解説します。今回は「サファイアガラス」についてです。
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ほぼすべてのスマートフォンが、ディスプレイ表面に透明なガラスを貼っています。タッチ式が半ば前提とされているだけに、安定した誘電率と高い電気絶縁性を求められることはもちろんですが、キズが付きにくい/割れにくいという"タフさ"も求められています。
そのタフさで注目されているのが「サファイアガラス」です。高純度のアルミナ(α-Al2O3)を人工的に巨大結晶化したもので、アルミナとシリカを主成分とする一般的な化学強化ガラス(アルミノケイ酸ガラス)とは組成が異なり、正確には「ガラスのように無色透明なサファイア」といえます。
サファイアガラスの特徴は、「硬度」と「強度」です。宝石のサファイアと変わらない化学特性により、引っかきキズが付きにくいうえに割れにくく、耐摩耗性にも優れています。アルミノケイ酸ガラスと比べると製造コストは嵩みますが、そのタフさはスマートフォンに適しています。