Intel、第5世代Intel Coreプロセッサを正式発表 - 低電圧モデルから展開
第5世代Intel Coreプロセッサは、最新の14nm製造プロセスを採用したCPU。Broadwellベースでは、2014年9月に発表した2 in 1デバイス向けの「Core M」(Broadwell-Y)に続く製品となる。今回新たに発表されたのは、型番に"U"が付く低電圧モデル(Broadwell-U)で薄型ノートPCやオールインワンPCなどをターゲットとする。
SKUはTDP15WでグラフィックスにIntel HD Graphics 5500/6000を統合した製品が10モデル、TDP28WでグラフィックスにIntel Iris Graphics 6100を統合した4モデルの合計14モデルをラインナップする。いずれもCPUコアは2コアでHyper-Threadingに対応する。
また、これに加えてPentiumブランドで1モデル、Celeronブランドで2モデルをそろえる。
プロセスの微細化により、前世代「Haswell-U」(開発コード名)と比較して、トランジスタ数は35%増増えた一方で、ダイサイズは37%縮小した。また、パフォーマンスは、3Dグラフィックスの性能で最大22%、動画変換で最大50%、オフィスにおける生産性で最大4%の性能向上が得られるほか、最大で1.5時間のバッテリ駆動時間の延長が見込めるとしている。
また、前世代のHaswellから引き続きグラフィックス機能を強化。DirectX 11.2やDirectX 12、OpenGL 4.3、OpenCL 2.0といったAPIへの対応に加え、Intel WiDiでの4K出力、VP8やVP9、HEVCのデコードをサポートする。
このほか、RealSense技術や声による操作を用いた次世代ユーザーインタフェースの対応などが行われる。
なお、Intelでは第5世代Intel Coreプロセッサの展開として、2015年1月末にvPro対応モデル、2015年中盤にハイパフォーマンスノートPCやデスクトップ向けモデルを投入する予定だとしている。