2015年1月8日 12:12
"キー"は着脱式に! 液晶ペンタブレット「Cintiq 27QHD」を使ってみた (3) 気になる表面温度の上昇は?
大画面が魅力の「Cintiq 27QHD」。肝心のペンでの描写能力だが、筆圧感知2048レベル、分解能0.005mmと従来のCintiqやIntuos Proと同等の性能だ。その安定した高性能については、今さら述べるまでもないだろう。
○ブレのない、安定した筆致
実際にCintiq 27QHDで描いてみると、ごく自然に、快適に描写できる。古い液晶タブレット機種では、画面との干渉でマウスポインタのブレが見られたが、現在のCintiqではこの減少は画面の隅々まで皆無だ。
画面が小さい液晶ペンタブレットでは、ペンの座標調整がシビアで、画面位置によりペン先と座標がずれてしまうことがあるが、27HDではペンの座標調整も的確に行われ、画面の隅々まで、ペン先とポインタがずれることはなかった。もっとも、ペン先と、実際の液晶面との間には距離があるため、場所によっては視差によるズレは感じるが、これは構造上いたしかたないところだろうし、すぐに慣れる。
画面の平滑度は滑りすぎず、適度な摩擦がある。
標準のペン先でも様々な描き方に対応してくれるだろう。筆で描くようなより軽い感触が得られるストローク芯、マーカーのような抵抗のあるフェルト芯も利用できる(より抵抗の大きいエラストマー芯は画面を痛めるため使用できない)。