2015年1月9日 10:00
DNSセキュリティの基礎を知る (4) 多種多様なDNSへの攻撃に対抗するには
対策としてはOSなどと同様に、脆弱性が修正された最新バージョンに都度アップデートを行うことです。
○DNSサーバーへの攻撃に対抗するには
これまでの連載で様々なDNS関連の攻撃について解説してきました。いかにDNSサーバーへの攻撃が多彩で影響力が大きいか、分かっていただけたでしょうか。
これらの攻撃は、DNSの仕組みにおける多くの脆弱性を利用した、比較的技術レベルが高くない攻撃者であっても容易に攻撃できるものが多く見られます。ただ、危険だからといってDNSを切り捨てるかというと、DNSはインターネットを支える重要なインフラとして既に根付いているため難しいでしょう。
これからもDNSを狙った新しい攻撃は次々と出てくると思われます。それを防ぐにはまず、DNSサーバーを管理するネットワーク管理者のみならず、ユーザーにおいてもDNSが狙われやすい仕組みと認識して、日々セキュリティトピックについて目を光らせ、素早く対応することです。
また、DNSへの攻撃に対抗するためのセキュリティソリューションを構築することも重要です。
DNSを狙った攻撃は次世代ファイアウォールやエンドポイントのセキュリティソリューションでは対応しきれないことが多いため、DNSに特化したセキュリティソリューションや、DNS関連の攻撃も防ぐことができるソリューションを利用することが求められます。