ゼロから始めるOpenStack (2) OpenStackを使用するメリット
クラウドをベースとしたシステムを検討する際、プラットフォームとして、大きな注目を集めているOpenStack。さまざまな活用メリットがある一方で、問題点もまだ抱えており、双方を適切に理解しておく必要がある。今回は、OpenStackを利用するうえでどのようなメリットあるのかについて説明しよう。
OpenStackを利用するメリットとしては、「プライベート/パブリック双方のクラウド基盤として構成可能」「環境ごとに必要な機能のみを柔軟に利用可能」「オープンだからこそ多彩な機器との連携が可能」「多くの企業や開発者によるスピーディな機能実装」が挙げられる。以下、それぞれのメリットについて紹介しよう。
○プライベート/パブリック双方のクラウド基盤として構成可能
OpenStackを利用することで、社内システムとしてAWS(Amazon Web Services)のようなIaaS基盤を実現することが可能になる。このシステムを外部に公開すれば、IaaSサービスの事業を始めることもできる。
また、豊富なサードパーティ製品との連携機能によって、既存の基盤にも対応するので、投資の保護にもつながるほか、IaaS基盤を利用したい開発者に対してAPIを公開することも可能だ。