2015年1月15日 08:00
キャリアななめ斬り! (41) 「専門性」をかけ算で考えた方がいい理由
仕事に直結する「専門性」というものを、どうやって長期的に自分のキャリアに結びつけていくか考えてみたい。
大きく分けて3つの考え方があると思う。
(1)誰にも負けない専門分野を1つ持つ
私は何よりもこれが1番良いと思っている。あえて話を分かりやすくするために例を挙げたい。例えば野球選手。「野球」という分野で専門性を高める。その分野でトップクラスの実力を持つに至る。これ以上の 「キャリア」はない。
仮に現役を引退したとする。多くの場合「野球」という分野で、コーチや解説者として第二の活躍の場が与えられるだろう。重要なのは、自身が「トップクラス」であるか。そして、「野球」という分野に十分なビジネス規模(多数の人が生活していける)があるかどうかだ。
(2)マネジメント(ジェネラリスト)に徹する
前述の(1)と同じくらい重要な視点だ。「専門家」だけでは社会は回っていかない。経営やプロジェクトの目標を定める。各専門家や各セクションの全体を見回す。
時に人的リソースを集める。時間や予算配分を最適化する。これらを単に「調整役」とは思わない。 こうしたリーダー層の役割は、今後ますます重要になる。言い換えれば「マネジメント(リーダー職)」