「ウェアラブルEXPO」で見かけた"オモシロ"ガジェット
東京ビックサイトで開催(1月14日~16日)のイベント「ウェアラブルEXPO」。展示の中から、一般ユーザーが利用するであろう(主に今後登場予定の)ウェアラブル機器をいくつか紹介したい。
○BIGLOBEからSIMカード内蔵の超小型Androidデバイス
時計型のAndroid端末が増えてきているが(いわゆるスマートウオッチと呼ばれるものを含めて)、スマートフォンのコンパニオンデバイスとしての使い方が主体だ。
BIGLOBEが発売を予定しているウェアラブルデバイスは、バンドやキーホルダーとしての利用ができる一方、単独で3Gネットワークとつながる端末となっている。BIGLOBEのSIMを組み込んで出荷されるが、現状では本体の防水性能に問題があるそうで、後日の交換はできないとのこと。提供方法や価格は検討中。
液晶は1.6インチで220×176ドットかなり小さいため、専用アプリを開発する必要があるとしている。GPSや3軸Gセンサーを内蔵しており、Activity Tracker(活動量計)として利用するだけでなく、音声対応SIM入りなら電話機にもなる点は注目に値するだろう。
○ソニーモバイルは「SmartWatch 3」対応アプリをパートナーと共同展示
ソニーモバイルコミュニケーションズは、同社の腕時計型デバイス「SmartWatch 3」の対応アプリを、パートナーとともに別室にて展示していた。ゴルフ場予約サイト「楽天GORA」のアプリ以外は、開発途中のものとなっている。
●ペット向けやお年寄り向けのウェアラブルデバイス
○動物向けSNS?! 将来は動物Activity Tracker機能も
Anicallは、動物用のウェアラブルデバイス「つながるコル」を、2015年3月から提供する予定だ。ボタン電池で1年以上動作するビーコンモジュールを、動物の首輪など取り付けて使う。
「つながるコル」を付けた動物が、同じく「つながるコル」を付けた動物と出会ったりすると、そのことをユーザーのスマートフォンで知ることができる。こうした機能によって、動物ソーシャルネットワークを実現するという。今後はセンサーデバイスを追加し、動物用のActivity Tracker機能など追加する予定だ。○お年寄り向けの元気見守りガジェット「ワラッテル」
ネクストが展示していたのは、身に着けている人の笑いや会話、咳を検知してスマートフォンに通知する「ワラッテル」の試作版だ。
コンセプトは「老人向けの見守り系ガジェット」だが、ほかの製品と大きく違うのは、音センサーを使っていること。笑っている、会話をしているという健康的な状態や、咳き込んでいる、転倒・衝撃といった「トラブルでは?」と思われる状況を通知してくれる。
●スマートフォンのカメラで「光通信」
○光通信を利用したActivity Tracker「GOCCIA」
重力センサーを用いたActivity Tracker(活動量計)は以前から存在するが、多くはBluetooth Low Energy(BLE)で通信を行う。名前の通り少ない消費電力がメリットだが、少し古いデバイス(主にスマートフォン)だと、BLEをサポートしていない端末が多い。GOCCIAは、カメラ機能を利用する「光通信」でスマートフォンとデータをやりとりする点が特徴だ。
光通信というと高度な技術に思えるかもしれないが、実はシンプル。大半のスマートフォンが持つカメラ(レンズ)の上にGOCCIAを置いてデータ送信できるため、端末をほとんど選ばない。GOCCIAには専用のワイヤレス充電台が付いており、50分間のフル充電で最高10日間も動く。
GOCCIA本体は防水設計だ。
GOCCIAは、すでにアメリカや中国で販売中だ(ヨーロッパ圏も拡大予定)。今回のブースでは、日本語マニュアル付の製品も展示されていたが、販売経路は未定ということだ。
○老舗のJawboneは心拍数も取得可能な「UP3」
Activity Tracker(活動量計)を手がけるベンダーとして老舗格のJawboneは、製品ラインナップを拡充し、最上位機種として「UP3」を展示していた。心拍数やバイオインピーダンスセンサー、皮膚/気温にも対応しており、かなりの高機能な製品だ。ただ予定より開発が遅れているということで、会場ではモックアップのみの展示だった。従来のUP24と異なり、ワンサイズでの提供となる。