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「Thunderbird 31.4.0」を試す - グローバル検索とクイックフィルタ統一のUnified Searchアドオンも紹介

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「Thunderbird 31.4.0」を試す - グローバル検索とクイックフィルタ統一のUnified Searchアドオンも紹介
●Thunderbird 31.4.0のアップデート
Mozillaから、Thunderbird 31.4.0がリリースされた。前回のリリース(31.3.0)からは、特にマイナーバージョンアップはなかった。さっそく、アップデートから始めよう。

○Thunderbird 31.4.0のアップデート

バーガーボタンの[ヘルプ]→[Thuderbirdについて]を選ぶ。この時点で、最新版のダウンロードが行われるので、[再起動して更新を完了]をクリックする(図1)。

新規にインストールするならば、Thunderbirdの公式ページから[Thunderbird無料ダウンロード]をクリックし、インストーラをダウンロードする(図2)。

アップデートしたThunderbird 31.4.0起動したところが、図3である

インタフェースや機能に変更はないが、ウェルカムメッセージが変更になっている。これは、Thuderbirdがリリースされて10年を経たことを紹介している(バージョンアップとは関係ない)。
今回、行われた修正であるが、以下の通りである。

日本語環境のMac OS X版における問題点が修正。これによりThunderbirdを32bitモードで動作させる必要はなくなった。
Thunderbird内で拡張をインストールする場合、拡張をファイルとしてダウンロードしインストールする必要がなくなった。

後者であるが、かつてはFirefoxなどでアドオンのファイル(xpi)をいったんダウンロードする必要があった。それが、Thuderbirdのアドオンマネージャから、直接、ダウンロードしインストールが可能となった。かなり便利であろう。修正というよりも、新機能に近い。


セキュリティアップデートは、以下の通りである。

プロキシ認証レスポンスを通じた Cookie 注入[中]
sendBeacon の Origin ヘッダ欠落[中]
さまざまなメモリ安全性の問題(rv:35.0/rv:31.4)[最高]

●グローバル検索とクイックフィルタを統合するUnified Searchアドオン
○グローバル検索とクイックフィルタを統合するUnified Searchアドオン

Thuderbirdには、検索機能としてグローバル検索とクイックフィルタがある(図3をみてほしい)。グローバル検索は、メッセージ全体の検索や検索サイトでの検索を行うことができる。一方、クイックフィルタは、カレントフォルダで未読、スター付き、アドレス帳にあるか、タグ、添付付きといった条件でメールを絞り込んでいく。いずれも機能として基本は検索である。

同じような機能なので、検索しようとして、入力ボックスをまちがえてしまうことがある(そんな経験をしたユーザーも多いと思う)。そこで、使いたいのがUnified Searchアドオンである。グローバル検索とクイックフィルタを統合化するものだ。
アドオンサイトには、バージョン0.6.4があるが、Thuderbird 31.x以降には対応していない(図4)。

しかし、ベータ版としてバージョン0.7.4がリリースされている。もちろんThuderbird 31.xに対応がメインの新機能である。図5の下のほうに配布先のGitHubへのリンクがある(図5)。

リンク先から、ファイルをダウンロードする。アドオンマネージャのメニューから[ファイルからアドオンをインストール]を選ぶ(図6)。

インストールの確認となるが、[今すぐインストール]をクリックして進む(図7)。

再起動後に有効となる。
まずすべきは、Unified Searchアドオンの検索バーの配置である。ツールバー付近で、右クリックでメニューを表示し[カスタマイズ]を選ぶ。ここにUnified Searchアドオンのアイテムがある(図8)。

Unified Searchアドオンの検索ボックスを、ツールバーに配置する。以上で、準備完了となる(図9)。

図9のように、クイックフィルタのボタンが消えている。この状態で検索を行うと、クイックフィルタとなる。ボックスにカーソルを入れる、もしくは検索文字を入力すると、下にクイックフィルタの絞り込み項目が表示される(図10)。


うまく表示されないときは、いちばん右のボタンから行う。このまま【Enter】キーを押せば、クイックフィルタの検索となる。【Ctrl】+【Enter】キーでは、グローバル検索となる(図11)。

クイックフィルタとグローバル検索は、このように最後のキーによって変更できる。ボックスの右のほうにあるピンなどの機能は、従来のクイックフィルタと同じである。「×」はクリア、ろうとのようなボタンは、クイックフィルタとグローバル検索の切り替えである。【Ctrl】+【A】キーでも、トグルで切り替えることができる(図12)。

いちばん右は、クイックフィルタバーの表示であるが、縦方法にも表示可能である(図13)。


アドオンマネージャから[設定]を選ぶと、各種設定ができる。まずは[Quick Filter box options]タブである(図14)。

ここでは、

クイックフィルタバーを非表示に
クイックフィルタボックス(絞り込みバー)を非表示に
【Ctrl】+【K】キーでフィルタボックスのキーワード検索ボックスにコピー
グローバル検索実行時のショートカットキー(3つから選択)
フィルタオプションを記憶

を設定する。[Global Search box options]タブでは、グローバル検索に関する設定を行う(図15)。

設定項目は、以下の通りである。

グローバル検索バーを非表示に
【Ctrl】+【F】キーで検索ボックスのテキストをフィルタボックスにコピー
タブスクロールを有効に
検索ボックスでクイックフィルタを有効に
オートコンプリート時に、クイックフィルタを適用しない
検索ボックスでフィルタを有効にすると、フィルタバーを自動的に表示

最後は、[Auto Complete suggestions]タブである(図16)。

こちらでは、以下の設定を行う。

グローバル検索ボックスでオートコンプリートを有効に
ショートカットに【Alt】+【A】キーを使う(非推奨)
【Ctrl】+【A】キーでグローバル検索とクイックフィルタを切り替え

あまり変更する必要性のあるものは、なさそうである。


グローバル検索とクイックフィルタが1つに統合されたので、まちがえることはなくなるだろう。また、クイックフィルタを表示しない分、メールの表示域が広がる。まだベータ版であるが、そんなに不具合はないようである(【Ctrl】+【A】キーがうまく動作しないこともあった)。正式版のリリースも待たれるが、先に使用してもいいだろう。

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