「Google翻訳」に新機能、海外旅行で会話も看板もこれで大丈夫?
1月15日、Googleが翻訳アプリ「Google翻訳」をアップデートした。この最新バージョンの特徴は、看板や書き文字などにカメラを向けると文字を認識して自動的に翻訳できる「Word Lens」と、写真からテキストを抽出して翻訳できる「カメラ翻訳モード」、そして音声会話モードで言語が自動検出できるようになったことだ。旅先やコミュニケーションに使えそうなこれらの新機能、どれだけ使えるのだろうか?
○英語と6か国語間の翻訳に対応した「Word Lens」
カメラを向けるだけで被写体の文字をアプリの画面上で自動的に翻訳する「Word Lens」だが、この機能は残念ながら現時点では日本語では使えない。今のバージョンで翻訳できるのは以下の通り、英語と6カ国語間のみだ。
英語-フランス語
英語-ドイツ語
英語-イタリア語
英語-ポルトガル語
英語-ロシア語
英語-スペイン語
翻訳言語を設定してから、実際にアプリ内のカメラアイコンをタップして映してみると、すぐに翻訳結果が原文にオーバーレイされる形で画面に表示される。手ブレや画面のチラつきで画面の見え方が変わるたびに翻訳できる場所・できない場所とムラが出てしまい、文章翻訳には向かないがちょっとした看板や見出しだったら難なく翻訳できる。
●日本語も使える「カメラ翻訳モード」
○日本語も使える「カメラ翻訳モード」とは
同じ映像をつかった翻訳でもリアルタイムで翻訳できる「Word Lens」に対し、「カメラ翻訳モード」は映した画像から訳したい箇所を指定することで翻訳できる。こちらは日本語を含む36カ国語で利用可能だ。
使い方は「Word Lens」同様、「Google翻訳」のカメラアイコンをタップして対象にカメラをかざしたのち、画面右下のスキャンアイコンをタップ。すると画面が読み込まれ、テキスト部分がハイライト表示されるので、翻訳したい部分をなぞると即、テキストボックスに翻訳文が表示される。
画面の読み込みや訳したい部分の指定など、「Word Lens」のようにかざすだけの翻訳はできないものの、対応している言語なら自動検出して訳せる。
●新しい会話モード
○言語の切り替えをせずに使える新しい音声会話モード
「Google翻訳」はこれまでも会話のやりとりの音声を聞き取ってテキスト表示と音声の再生で翻訳できたが、やりとりのたびにボタンをタップしていた。しかし、新しい音声会話モードではあらかじめ2つの言語を指定しておけば、アプリ側で会話の言語を自動的に認識して翻訳するため、アプリの操作に気を取られることなく会話ができるようになっている。
利用するには、言語を指定してからアプリ内のマイクのアイコンをタップし、音声会話モードへ移動。画面内の会話ボタンをタップすると会話の聞き取りと翻訳がスタートする。ノイズが入る場所や多人数のおしゃべりでは言葉の認識は難しいが、音声が入りやすい位置にデバイスを持っている状態で1対1で話すならスムーズな会話が可能だ。
海外旅行にとっての言葉の悩みどころは、会話はもちろん看板や標識といった目に入る文字の意味がわからない点もある。Google翻訳の新機能では、テキストやWEB翻訳では解決できない悩みもカバーされているだろう。
(記事提供: AndroWire編集部)