NASA、2003年に行方不明となったESAの火星着陸機を発見
「ビーグル2号」は火星で生命の痕跡を探すことを目的に、2003年6月に打ち上げられたESAの探査機。同年12月19日に火星に向けて母船から切り離され、12月25日に着陸する計画だったが、分離されて以降通信が途絶えていた。
今回、周回軌道上から火星を調査していたアメリカ航空宇宙局(NASA)の探査機「Mars Reconnaissance Orbiter」が撮影した高解像度画像でその姿が確認された。画像から、着陸後に開くはずだったソーラーパネルが完全に開かなかったため、通信が不可能となっていたと推測されている。
当時プロジェクトマネージャーだったRudolf Schmidt氏は「『ビーグル2号』のことはずっと心配していた。火星の地表に無事到着していたことが分かって嬉しい」とコメントしている。