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山口真帆、初舞台で“愛のために死ぬ”愛人役 SNSを活用して役づくり

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山口真帆、初舞台で“愛のために死ぬ”愛人役 SNSを活用して役づくり

●「歩んだことのない人生だからこそ」出演を決意
女優の山口真帆が、9月5日に開幕する内博貴主演の「浪漫舞台『走れメロス』~文豪たちの青春~」で舞台に初挑戦する。今年1月期に放送された日本テレビ系ドラマ『シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う。』で女優デビューを果たし、次なる挑戦として舞台に立つ。

本作は、小説家・太宰治の人生を題材とし、太宰が愛した女性たちとの浪漫と波乱に満ちた日々を赤裸々に描く物語。山口は、太宰の愛人の一人であり、太宰とともに入水し自ら命を絶った山崎富栄を演じる。難しい役どころとなるが、本作への思いや役作りについて話を聞いた。

ビジュアル撮影の日に、役衣装で取材に応じた山口。「富栄は、私とは反対というか、自分が歩んだことのない人生だからこそ、この人生を生きてみたいなと率直に思いました」と出演を決意した思いを明かした。


そして、「私は恋に溺れることはありませんが、富栄は太宰を愛して愛して最後死んでしまう。人のために、愛のために死ぬというのは私には考えられないなと。富栄は太宰にそこまで尽くしますが、現実の世界で自分だったら好きな人にそこまで尽くすことはできないなと思いました」と富栄と自身の違いを話した上で、「決めたことを最後までやり通すところは共通する部分があるのかなと思います」と共感も示した。

山口は、太宰と同じ青森出身。「自分の故郷のスターの作品に出演させていただけることはすごく嬉しいですし、縁を感じました」と喜び、太宰に抱いていたイメージについて「天才。文才に長けていて、こんな発想は自分にはできないなと。自分の人生を小説に捧げられることもすごいなと思っています」と語った。

また、本作の台本を読んで、「女性にだらしない部分もあったんだなと知りましたが、そういう部分があったからこそ素晴らしい小説ができたと思いますし、女性に愛される魅力がたくさんある方なんだなと思いました」と太宰の新たな一面を知ったと言い、「この舞台は太宰が愛した女性がたくさん登場し、太宰の悪いところも良いところも含めての舞台。
悪いところも愛せるくらい素敵なところがたくさんあるので、みなさんに太宰治を愛してもらえるんじゃないかなと思います」と本作の魅力を伝えた。

●愛に溺れて苦しんでいる女性の声を検索「たくさん学びました」
女優の面白さについて、「違う自分になれることが楽しい」と語る山口。富栄という難しい役どころへの挑戦も、「私だったらありえないと思うところがありますが、自分とは違うからこそやるのが楽しみです」とワクワクしているようだ。

脚本・演出を手掛けるモトイキシゲキ氏とは、「富栄はこういう女性だよね」という話をしてイメージの擦り合わせをしているという。その中で、富栄を現代の人に当てはめてインスピレーションを得ているそうで、「現代の人で富栄に近いのは、ホストに通う女性。まっすぐな愛ですが、男性に尽くしてその愛に溺れてしまうという点は似ているのかなと。他にもその人のことが好きだけど苦しいという女の子はたくさんいると思うので、共感していただける部分もあるのではないかなと思います」と語った。

また、「自分の周りにホストに通っている人はいなかったのでSNSでその方たちの心情を調べました。
あと、彼氏がダメ男だけど、やっぱり好きみたいな女の子の気持ちも、ツイッターで調べました。検索するといろんな人がいて、こんなに好きなのにこんなに苦しいんだっていうのをたくさん学びました」とツイッターも活用して役作りをしていることを明かした。

太宰役の内とは、このインタビューの前にあいさつしたという。「ほかの方と話しているのを見て、快活な方だなと思いました」と印象を述べ、「すごくお芝居が上手な方なので、内さんが演じる太宰さんが富栄を愛する気持ちに負けないように、私も太宰さんを愛したいなと思っています」と、富栄になりきる覚悟だ。

最後に、「私にとって初の舞台ですが、私のファンの方の中にも、舞台を観たことがないという方がいると思います。そんな方たちにこの作品で舞台を好きになってもらって、私が出ていない舞台も観に行きたい! と思ってもらえたら良いなと思います」とファンにメッセージ。「ウイルス対策にも気を配りながら、みなさんと力を合わせて舞台を作り上げ、私も楽しくお芝居ができたらいいなと思っています」と意気込みを語った。

■山口真帆
1995年9月17日生まれ、青森県出身。
2019年に公式サイトと公式ファンクラブを開設した。9月には初写真集『present』を発売。2020年1月期放送の読売テレビ・日本テレビ系ドラマ『シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う。』の第1話にゲスト出演し、女優デビューを果たした。

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