2015年1月22日 12:11
DMMと超高分解能オシロを融合させた多機能計測器をケースレーが開発
ケースレーインスツルメンツは1月22日、デジタル・マルチメーター(DMM)と超高分解能デジタル・オシロスコープ(超高分解能デジタルオシロ)の両方の機能を備えた計測器「DMM7510型 7.5桁グラフィカル・サンプリング・マルチメータ」(以下は「DMM7510型」と表記)を販売すると発表した。7.5桁のDMMと1Mサンプリング/秒の18ビット・デジタルオシロを内蔵しており、DMMによる静的な信号測定と、デジタルオシロによる動的な波形観測を同時に実行できる。価格(税別)は47万8000円である。
DMM7510型の主な特長は、以下の3点でまとめられる。
測定レンジの拡張
入力信号波形の表示(超高分解能デジタルオシロ)
スマートフォンに近い操作性
である。
(1)の測定レンジの拡張は、確度の向上が背景に存在する。直流電圧測定による基本確度(最小基本確度、1年間)は14ppmと高い。これまでの7.5桁DMMの最小基本確度は18ppm、8.5桁DMMの最小基本確度は10ppmであった。
DMM7510型では、8桁クラスの確度を実現していることが分かる。そして測定レンジは、電圧測定が最小100mV(従来は200mV)