TI、三相モータを簡単に制御可能な25ドルのローンチパッドを発表
同製品は、モジュール形式ですぐに立ち上げ可能な開発ツールであり、マイコン、エミュレーション、InstaSPIN-MOTIONソフトウェアを含んでいる。この最適化されたセンサ付き、またはセンサレスモーションコントロールにより、簡単に効率よくリアルタイムモーションコントロールシステムを設計することができる。
具体的には、InstaSPIN-MOTIONテクノロジを搭載した90MHz動作の「C2000」Piccolo「TMS320F28069M」マイコンを使うことで、 従来のモータシステムにおけるモーション制御の困難を解決する。また、「C2000」「F28069M」マイコンのROMに組み込まれたLineStream TechnologiesのInstaSPIN-MOTION SpinTACコンポーネントを活用することで、各システムの実際のイナーシャや摩擦を自動的に同定し、最適な制御を確実に実現する。さらに、位置制御、または速度制御において、緩やかな応答から速い応答まで、1つのパラメータ調整という最小限の作業負荷により、迅速にテストおよびチューニングを行い、そのアプリケーションの全動作範囲に渡って良好に動作するコントローラゲインを決定する。そして、システムの外乱をリアルタイムに推定し、除去することで、最高の性能を提供する。加えて、位置または速度の開始点と目標点、加速度、加加速度、モーション軌道の種類に関するシステム制限を基に、ランタイムに最適化されたモーションプロファイルを生成し、そのさまざまなパターンを、ステートベースロジックにて素早く組み合わせる。
また、49ドルと低価格の「DRV8301」モータドライブブースタパックと組み合わせることで、240Wの三相ブラシレスDCモータを使ったモーション制御ソリューションを構築できる。「DRV8301」は、高機能ゲートドライバ、1.5A降圧コンバータ、NexFETパワーMOSFETテクノロジを使用したパワーMOSFET、電流センスアンプを小さな基板実装面積で提供するとしている。なお、価格は「C2000」「F2806x」InstaSPIN-MOTIONローンチパッド(「LAUNCHXL-F28069M」) が25ドル、「C2000」InstaSPIN-FOCローンチパッド (「LAUNCHXL-F28027F」) が17ドル、「DRV8301」モータドライブブースタパック(「BOOSTXL-DRV8301」) が49ドル。InstaSPIN-MOTIONを組み込んだ、90MHz動作の32ビット浮動小数点Piccolo「F2806xM」マイコン製品は1万個受注時で10.22ドルから、InstaSPIN-MOTIONを組み込んだPiccolo「F2805xM」マイコン製品は同6.56ドルから、InstaSPIN-FOCを組み込んだPiccolo「F2802xF」マイコン製品は同4.03ドルからとなっている。
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