メガネユーザーが本当に共感できる、リアルな"メガネあるある"とは?
大きな飲み会の席で、「そっちのテーブル、よく見たら全員メガネだね」などと雑にくくられた経験のある全国のメガネユーザーのみなさん、こんにちは。
ステレオタイプな偏見ではない、本当に共感できる"メガネあるある"を、TUBEの『シーズン・イン・ザ・サン』などに乗せて早く言いたい!
今回も、そんなみなさんのリアルでガチな(略してRGな)要望にお応えして、日常的にメガネを使用している幅広い年齢層の男女300人にアンケートを実施。メガネユーザーにありがちな日常のひとコマに対して、「共感できる」か「共感できない」か、そして実際に自分が「経験がある」か「経験がない」かを複数回答可で答えてもらいました。
室内の生活習慣やクセについて取り上げた前回の「ライフスタイル編」に引き続き、今回は主に屋外で遭遇しやすいトラブルや困った事態を「ハプニング編」として紹介します。
みなさんの首がもげるほどうなずける、そしてうなずいた勢いでメガネが吹っ飛ぶような"メガネあるある"を、一緒に見つけていきましょう!
○約7割のメガネユーザーが共感する「マスクしてると曇る問題」
まずはこの季節、メガネ使用者なら誰もが味わったことのある、このあるあるから。
・マスクすると息が逆流してメガネ曇りがち(共感できる69.7%・経験がある60.3%)
本当にこれ、どうにかならないんでしょうか。どんなにマスクを鼻の形にフィットさせても、どうしても息が逆流してくるんですよね。
今回、共感率&経験率ともに、断トツでトップを記録した項目がこれでした。
マスクメーカーは「絶対メガネが曇らないマスク」を開発したら、バカ売れすると思いますよ!
他に、「身に着けるもの」つながりでは、「メガネの上に3Dメガネをかけるが、これで正解なのか不安になりがち」(共感できる34.0%・経験がある23.7%)といった項目も。
映画館の3Dメガネについては、ガチャガチャして着用感がしっくりこないし、普段よりいっそう視野は狭くなるし、本当に正しく3D効果を楽しめているのかモヤモヤしていたので、あまり支持率が高くなかったのが意外なくらいでした。
・メガネしたまま服を着ようとして、結局首のところで引っかかりがち(共感できる46.8%・経験がある49.0%)
いちいちメガネをはずすのが面倒くさい、ずぼらなメガネユーザーが陥りがちな罠です。たまに、果敢にタートルネックに挑むも案の定、玉砕。「なぜ私はこれをメガネしたまま着られると思ったんだろう……」と、自分の見込みの甘さに愕然とすることもあります。
・メガネをはずすとき、フレームに髪の毛はさまりがち(共感できる36.7%・経験がある44.3%)
なぜかいつの間にかちょうつがいのところに髪がはさまっていて、「痛てっ!」となるやつです。誰のせいでもないぶん、地味にいらっとします。
・横になって本やテレビを見るとき、メガネが邪魔になりがち(共感できる60.3%・経験がある51.3%)
共感率で第2位を獲得したのがこちらでした。
「寝ながら何かしづらい」というのは、けっこう不便ですよね。かといって、あおむけで本を読むのは、腕が疲れるのも難点なんです。
次のページでは、よりニッチなあるあるを紹介します!
●"メガネあるある"の世界も、よりディープでニッチな方向へ。
○メガネ屋、温泉、スポーツ、海……人の数だけあるあるネタあり
まずは、メガネを新調するために、お店でフレームを選ぶ際に発生する事案がこちらです。
・メガネを試着しても、見えないから試着する意味見失いがち(共感できる46.8%・経験がある41.3%)
当然ですが、店頭に並んでいるメガネフレームには度が入っていないので、試着して鏡を見ても、自分では似合っているのかどうかわからないんですね。だって、見えないから。「眼鏡試着」と書いて「ジレンマ」とルビを振りたいくらいです。
・温泉や銭湯にメガネをかけたまま入るか迷いがち(共感できる35.7%・経験がある22.7%)
あまり支持率は高くなかったのですが、個人的にはものすごく"あるある"です。
視界が悪くて滑りやすい温泉や銭湯では、できればメガネをしたまま入ったほうが安心できるのですが、「同性の裸をそんなにくまなくジロジロ見たいのか」と思われそうで、なかなか勇気が出ないんですよね。
・スポーツなどで汗かくと、メガネずり落ちがち(共感できる43.3%・経験がある39.0%)
アウトドア派からの共感を集めたのがこちらのあるあるです。「メガネ+汗=ずり落ちる」の密接な関係は、メガネユーザーにとって「酢+うっかり=むせる」や「ザリガニ+出川の鼻=はさまれる」と同じくらい切っても切り離せないものなのです。・裸眼だから海やプールで全力を出せずにテンション下がりがち(共感できる32.7%・経験がある29.3%)
同じアウトドア系でも、いまいち支持率が伸びなかったのがこれ。筆者は裸眼だとほとんど何も見えず、視界一面が「モザイクでプライバシーを保護」されたような状態になってしまうので、海やプールに入っても全然楽しめないどころか、身の安全が図れずに不安なんですよ。
だからといって、浜辺やプールサイドでおとなしくしていると、「メガネの形に日焼けして、パンダ顔になりがち」(共感できる15.3%・経験がある11.7%)なんてことも。
しかし、この項目は実に73.0%の人が「経験がない」と答えており、今回の調査で最低の経験率でした。割と身に覚えのある筆者は、メガネ界でもマイノリティだったみたいです。
そんなわけで、個人的には支持率の低さに納得のいかない項目もありましたが、そもそも"あるあるネタ"の醍醐味とは、対象への独断や偏見にすぎないことを、「みんなそうだ」と言い切ってしまう強引さの妙にあります。
個人的な決めつけや思い込みのはずなのに、「でもなんかわかる!」と共感できてしまう説得力のバランスこそが、おもしろさを生むのです。
次回は、対人関係やメガネユーザーが内心思っていることにまつわる「コミュニケーション編」で、ますます独断と偏見に満ちた"メガネあるある"をみなさんと共有したいと思います。
福田フクスケ
編集者・フリーライター。『GetNavi』(学研)でテレビ評論の連載を持つかたわら、『週刊SPA!』(扶桑社)の記事ライター、松尾スズキ著『現代、野蛮人入門』(角川SSC新書)の編集など、地に足の着かない活動をあたふたと展開。福田フクスケのnoteにて、ドラマレビューや、恋愛・ジェンダーについてのコラムを更新中です。