高速ロスレス圧縮「LZHAM」、初のメジャーバージョンが登場
「LZHAM」はLZベースの無損失圧縮コーデックの一種で、zlibとAPI上の互換性を保ちつつ、高い圧縮率においても高速なデコード処理を実現することを目的に開発されている。LZHAMそのものはすでに3年間ほど開発が継続しており、その間アルファ版のLZHAMを搭載したプロダクトなども出荷されている。デコードの速度はzlibほど高速ではないものの、LZMAよりはかなり高速とされており、高い圧縮率を実現しつつ高速なデコードが必要になるシーンで活用できる。
ただし、LZHAMは圧縮後のサイズが小さなファイルに関してはあまり高速性が期待できないとされている。
というのも、LZHAMは初期化処理にコストがかかるため、小さなファイルの場合はLZMAのほうが高速になる。LAHAMの主な用途は高圧縮率で圧縮された大きなファイルを配信するようなサービスと言える。