くらし情報『理研、単一サイクルX線パルスを発生するXFEL手法を考案』

2015年1月28日 10:28

理研、単一サイクルX線パルスを発生するXFEL手法を考案

理研、単一サイクルX線パルスを発生するXFEL手法を考案
理化学研究所(理研)は1月27日、「SACLA」をはじめとするX線自由電子レーザ(X-ray Free Electron Laser:XFEL)施設において、パルス幅が理論極限である波長程度まで短くなったX線である単一サイクルX線パルスを生成する手法を見出したと発表した。

同成果は、理研 放射光科学総合研究センター 田中次世代X線レーザー研究室の田中隆次主任研究員によるもの。詳細は、米国の科学雑誌「Physical Review Letters」のオンライン版に掲載された。

単一サイクル光パルスとは、発光している間に光の波がわずか1回だけ振動する光である。可視光や赤外線領域では、単一サイクル光パルスの発生はすでに成熟した技術で、パルス幅が数フェムト秒という短パルス特性を生かして、光触媒などの化学反応の過程をストロボ撮影のように観察することが可能となっている。また最近では、高次高調波発生という原理を用い、より波長の短い極端紫外線領域において、パルス幅が数100アト秒という単一サイクル光パルスの利用も可能になってきている。一方、可視レーザや高次高調波発生とはレーザ発振の原理が異なるXFELでは、単一サイクル光パルスを発生する原理や手法は開発されていなかった。

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