SNSの活用方法を間違えている企業に送る、4つのアドバイス
ビジネス向けSNS「LinkedIn」と調査会社TNSの調べでは、年商100万ドル(約1億2000万円)~5000万ドル(約51億円)の企業のうち、81%が売上アップを目的にSNSを利用しているという。一方で、投資効果を実感している企業はそのうちの61%に過ぎない。
つまり、残り4割の企業はSNSの効果がないと感じていることになる。
「顧客にリーチできる」だけではなく、「関係を強化」「エンゲージメントに繋がる」といった話が企業のSNS活用の目標として高らかに語られているが、単にコンサルを起用して任せるだけでは、メリットを得られない可能性が高い。どうすれば間違ったSNS戦略を修正できるのか見てみよう。
○目標を設定する
SNSにチャネルを築かなければと考えて始めてみたものの、具体的な目標がないというケースは案外多いようだ。
Facebookページを持ったり、広告を出すだけで満足していないだろうか? コンサルなどの専門家に任せるのなら、到達したい目標を数値としてきちんと示そう。社内でチームを組む場合も同じで、時間と予算、そして目標を明確にしたい。
○正しいメッセージを
社内チームや外部の専門家に関係なく、業界と自社ビジネスについてよく理解している人を起用すること。
同じ業界の他社がどのようなキャンペーンを展開しているのか、それに対して顧客がどのように反応しているのかなどをモニタリングし、傾向を分析しよう。
○チャネルの調整
FacebookやPinterest、Instagram、Twitter、LINE……どれでも良いというわけではないし、とりあえず全て使えば良いというものでもない。それぞれのSNSに特性があり、利用者属性も異なる。
例えば、ファッション業界であればInstagramやPinterstが向いているが、BtoB企業であればLinkedInという選択肢もある。
複数のSNSで展開する場合、FacebookとTwitterで同じメッセージを発信することもNG。
Twitterはメッセージを短くし、速報性という特性があるのに対し、Facebookは汎用性が強い。
事業によってチャネルは1つで良いかもしれないが、自社の潜在顧客がいるメディアを選び、そのメディアにあったメッセージの発信方法を研究したい。
○チャンスを見極める
新製品発表やこれから到来するバレンタインなどのイベント、場合によっては天気といった日常の変化まで、顧客の関心を得られる機会を見逃さないことが重要だ。
適切なタイミングでクーポンなどを提供したり、情報発信ができれば、フォロワーが増え、その後の注目も深まるといえよう。
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